赤ちゃんの夜泣き完全ガイド:コリックから睡眠退行まで
毎晩、理由もなく泣く赤ちゃんに疲れていませんか?赤ちゃんの夜泣きは、親にとって最も大変なことの一つです。米国小児科学会(AAP)によると、乳児疝痛は生後3週間頃に始まり、6週間でピークに達し、ほとんどの場合3〜4ヶ月で改善します。原因と対処法、受診が必要な状況までご紹介します。
乳児疝痛(コリック)とは?
AAPの定義
米国小児科学会(AAP)は乳児疝痛を次のように定義しています:
💡 乳児疝痛 = 1日3時間以上、週3日以上、3週間以上続く、なだめにくい泣き時期別パターン
| 時期 | 症状 |
|---|---|
| 生後2-3週 | 始まる |
| 生後4-6週 | ピーク(最も激しい) |
| 生後6週以降 | 徐々に減少 |
| 生後3-4ヶ月 | ほとんどが改善 |
魔の時間(ウィッチングアワー)
- 通常、午後5時〜午後11時の間に発生
- 親が最も疲れている夕方の時間帯
- 生後2-4週で始まり、8-9週でピーク
赤ちゃんが夜泣きする原因
身体的原因
1. 空腹
- 最も一般的な原因
- 最後の授乳から2-3時間経過したか確認
- 成長期にはより頻繁にお腹が空く
2. おむつの不快感
- 濡れたおむつ、おむつかぶれ
- おむつがきつすぎる場合
3. 温度の問題
- 暑すぎる、または寒すぎる
- 服の着せすぎ、または少なすぎ
4. ガス/お腹の痛み
- 授乳後のげっぷが不十分
- 腸内ガスによる不快感
発達的原因
1. 刺激過多
- 日中に受けた刺激を処理する過程
- 夕方に「発散」するように泣く
2. 疲労の蓄積
- 日中の昼寝が不十分な場合
- 疲れすぎると逆に眠りにくくなる
3. 睡眠退行
- 4ヶ月、8ヶ月などの発達期に発生
- 脳の発達による一時的な現象
医学的原因(まれだが確認が必要)
- 逆流性食道炎
- 牛乳タンパク質アレルギー
- 便秘
- 中耳炎
- ヘルニア
赤ちゃんをなだめる5Sテクニック
ハーヴィー・カープ(Harvey Karp)博士が開発した5Sテクニックは、新生児をなだめるのに効果的です。
| S | テクニック | 方法 |
|---|---|---|
| 1 | Swaddle(おくるみ) | しっかり包んで安心感を与える |
| 2 | Side/Stomach(横向き) | 横向きまたはうつ伏せで抱く(寝かせる時は必ず仰向け!) |
| 3 | Shush(シーシー) | 耳の近くで「シーシー」と音を出す |
| 4 | Swing(揺らす) | 小さく速い動きで揺らす |
| 5 | Suck(吸わせる) | おしゃぶりや指を吸わせる |
状況別の対処法
空腹が原因の場合
- 最後の授乳時間を確認
- クラスターフィーディング(夕方のまとめ授乳)を試す
- 母乳育児中なら直接授乳で落ち着かせる
ガスが原因の場合
- 授乳後に十分にげっぷをさせる
- 自転車こぎ運動(脚を優しく動かす)
- 温かい手でお腹をマッサージ
- I-L-Uマッサージ法を活用
刺激過多が原因の場合
- 静かで暗い環境に移動
- 刺激を減らす(テレビを消す、照明を落とす)
- 肌と肌の触れ合い
- ホワイトノイズを活用
疲労が原因の場合
- 静かな環境を作る
- 就寝ルーティンを開始(お風呂、マッサージ、授乳)
- 眠いサインを見逃さない
- 適切な昼寝を確保
親へのアドバイス
交代で世話をする
- 一人で抱え込まないでください
- パートナーと交代システムを作る
- 可能であれば家族に助けを求める
休息の重要性
メイヨークリニック(Mayo Clinic)のアドバイス:
💡 「他の大人がいなくて疲れ切っている場合は、赤ちゃんを安全な場所(ベッド)に仰向けに寝かせ、数分間部屋を離れて休んでも大丈夫です。絶対に赤ちゃんを揺さぶらないでください。」揺さぶられっ子症候群への注意
- どんなに疲れていても絶対に赤ちゃんを揺さぶらない
- 怒りを感じたら、赤ちゃんを安全な場所に置いて離れる
- 失明、脳損傷、死亡の原因になりうる
いつ病院に行くべきか?
すぐに受診が必要な場合
- 38°C以上の発熱(生後3ヶ月未満)
- 泣き声がいつもと違う(甲高い、弱い)
- 嘔吐が続く
- 血便または粘液便
- 授乳を拒否し続ける
- ぐったりして反応がない
小児科に相談すべき場合
- 上記の対処法でも改善しない
- 親が疲れすぎて日常生活が困難
- 乳児疝痛の時期(3-4ヶ月)を過ぎても続く
よくある質問(FAQ)
Q:乳児疝痛は親のせいですか?
絶対に違います。クリーブランドクリニック(Cleveland Clinic)によると、乳児疝痛は育児方法とは関係ありません。原因は明確ではなく、どの赤ちゃんにも起こりえます。
Q:食事の変更は効果がありますか?
母乳育児の場合:
- 乳製品、カフェイン、玉ねぎ、キャベツなどの除去を試す
- 約2週間待って効果を確認
- まず小児科医に相談
粉ミルクの場合:
- 低アレルゲンミルクへの変更を検討
- 3-7日かけてゆっくり移行
Q:乳児疝痛は赤ちゃんに長期的な影響を与えますか?
いいえ。全米小児病院(Nationwide Children's Hospital)によると、乳児疝痛は短期的には大変ですが、赤ちゃんの健康や発達に長期的な問題を引き起こすことはありません。
ベビスナで泣きパターンを把握
赤ちゃんの泣きパターンを記録すると、原因を見つけるのに役立ちます。
- 泣きの開始・終了時間を記録
- 授乳や睡眠との関連性を把握
- AI分析でパターンを発見
- 小児科受診時にデータを活用
参考文献

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
あわせて読みたい記事
こんな記事もおすすめ

生後4ヶ月の睡眠退行完全ガイド:原因・症状・乗り越え方
よく寝ていた赤ちゃんが突然夜中に起きるようになりましたか?4ヶ月の睡眠退行の原因と症状、効果的な乗り越え方をご紹介します。

生後8ヶ月の睡眠退行:分離不安・ハイハイと睡眠問題の解決法
よく眠っていた赤ちゃんが突然夜中に起きたり、お昼寝を嫌がるようになったら、生後8ヶ月の睡眠退行かもしれません。これは赤ちゃんの脳と体が急速に発達する時期に起こる自然な現象です。大変ですが一時的なものですので、原因を理解して適切に対応すれば、一緒に乗り越えることができますよ。

赤ちゃんの寝かしつけルーティン:ぐずらず自分で眠るコツ
毎晩の寝かしつけに苦労していませんか?一貫した就寝ルーティンを作ることで、赤ちゃんは眠る準備ができていることを認識し、夜通しぐっすり眠れるようになります。**米国小児科学会**(AAP)が推奨する「Brush, Book, Bed」ルーティンから月齢別のアプローチまで、詳しくご紹介します。