母乳の保存方法と期間 | 冷蔵・冷凍保存、解凍方法ガイド
母乳は赤ちゃんに最高の栄養を提供する大切な液体です。仕事復帰や外出時でも赤ちゃんに母乳を与えるためには、正しい母乳の保存方法を知っておく必要があります。この記事では、母乳の保存期間、冷蔵・冷凍保存方法、解凍方法まで詳しくご紹介します。
母乳保存の基本原則
母乳を安全に保存するための基本原則を守りましょう。
保存前の準備
- 石鹸で手をきれいに洗う
- 搾乳器と保存容器を消毒
- 保存容器に日付と量を記載
- 新鮮な母乳と冷凍母乳を混ぜない
おすすめの保存容器
- 母乳専用保存パック(使い捨て)
- BPAフリーのプラスチック容器
- ガラス容器(冷凍時に割れる可能性があるので注意)
母乳の保存期間(温度別)
母乳の保存期間は温度によって異なります。下の表を参考にしてください。
| 保存場所 | 温度 | 新鮮な母乳 | 解凍した母乳 |
|---|---|---|---|
| 室温 | 25°C以下 | 4時間以内 | 1〜2時間以内 |
| 保冷バッグ | 15°C | 24時間 | 使用不可 |
| 冷蔵庫 | 4°C | 4日間(理想は3日) | 24時間以内 |
| 冷凍室(冷蔵庫内) | -18°C | 6ヶ月 | 再冷凍禁止 |
| 冷凍庫(別置き) | -20°C以下 | 12ヶ月(推奨:6ヶ月) | 再冷凍禁止 |
母乳の冷蔵保存方法
冷蔵保存は短期間の保存に適しています。
冷蔵保存の方法
- 搾乳直後すぐに冷蔵庫へ
- 冷蔵庫の奥の方で保存(ドア側は避ける)
- 日付ラベルを貼る
- 3〜4日以内に使用
冷蔵母乳の使い方
- 冷たいまま飲ませてもOK(赤ちゃんが好めば)
- 温める場合はぬるま湯で湯煎
- 電子レンジは使用禁止(栄養素破壊、やけどの危険)
母乳の冷凍保存方法
長期保存が必要な場合は冷凍がおすすめです。
冷凍保存の方法
- 搾乳後できるだけ早く冷凍
- 保存パックに60〜120mlずつ小分け(解凍時の無駄を防ぐ)
- パックの空気を抜いて密封
- 冷凍庫の奥に保存
- 日付順に整理(古いものから使用)
冷凍時の注意点
- 容器に余裕を残す(母乳は凍ると膨張)
- 保存パックは寝かせて凍らせるとスペース節約
- 冷凍庫のドアの開閉が少ない場所に保存
母乳の解凍方法
冷凍母乳は正しく解凍することで栄養素を保つことができます。
おすすめの解凍方法
1. 冷蔵庫解凍(最も安全)
- 前日の夜に冷凍庫から冷蔵庫へ移動
- 8〜12時間かかる
- 解凍後24時間以内に使用
2. 流水解凍
- 密封した容器を冷水に浸ける
- 徐々にぬるま湯に変える
- 30分〜1時間かかる
3. 湯煎解凍(急ぐとき)
- ぬるま湯(40°C以下)に容器を浸ける
- 熱いお湯は使用禁止
- よくかき混ぜる
解凍時の禁止事項
- ❌ 電子レンジの使用(栄養素破壊、ホットスポット発生)
- ❌ 直接加熱(沸騰禁止)
- ❌ 室温解凍(細菌繁殖のリスク)
- ❌ 再冷凍(一度解凍したら再び凍らせない)
解凍した母乳の温め方
解凍した母乳を赤ちゃんの体温くらいに温めてあげましょう。
温め方
- ぬるま湯(40°C以下)に容器を浸ける
- 2〜3分間湯煎
- やさしく振って混ぜる(激しく振らない)
- 手首の内側に数滴垂らして温度確認
適温
- 体温程度(36〜37°C)
- 熱すぎるとやけどの危険
- 冷たい母乳を嫌がる赤ちゃんもいる
よくある質問
Q. 保存した母乳で脂肪が分離しました
- 正常です。やさしく振って混ぜてください。
- 激しく振ると栄養素が損なわれることがあります。
Q. 冷凍母乳の色が変わりました
- 黄色っぽくなったり青みがかるのは正常です。
- においが変だったり酸っぱい場合は捨ててください。
Q. 飲み残しの母乳はどうすればいいですか?
- 授乳開始後2時間以内に使用
- それ以降は捨ててください(細菌繁殖のリスク)
Q. 新鮮な母乳と冷凍母乳を混ぜてもいいですか?
- 新鮮な母乳を先に冷蔵で冷やしてから混ぜる
- 温かい母乳を冷凍母乳に直接入れない
外出時の母乳保存のコツ
準備するもの
- 保冷バッグ
- 保冷剤(凍らせたもの2〜3個)
- 母乳保存パックまたは容器
- 予備の哺乳瓶
保存方法
- 保冷剤で囲んだ保冷バッグに保存
- 保冷バッグの温度を15°C以下に保てば24時間保存可能
- 到着後すぐに冷蔵または冷凍
ベビスナで母乳育児管理
ベビスナアプリで搾乳と保存を体系的に管理しましょう。
- 搾乳記録:搾乳時間、量、左右の区別を記録
- 保存管理:冷蔵/冷凍保存の日付と量を追跡
- 授乳記録:直接授乳/哺乳瓶のパターン分析
- リマインダー機能:搾乳時間、保存期限のお知らせ
- AIチャットボット:母乳育児に関する疑問を相談
参考文献

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
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