赤ちゃんのおもちゃ月齢別ガイド:0〜18ヶ月の発達に合ったおもちゃの選び方
赤ちゃんのおもちゃ売り場に行くと、種類が多すぎて迷ってしまいませんか?「今の時期、どんなおもちゃを買えばいいの?」「高いおもちゃの方が本当にいいの?」と悩んだことがあるなら、この記事がお役に立つはずです。実は、赤ちゃんに必要なのは派手なおもちゃではなく、発達段階にぴったり合った適切な刺激なんです。この記事では、0〜18ヶ月の月齢別おすすめおもちゃ、モンテッソーリの考え方に基づいた選び方、安全基準、そしてお家にあるもので簡単に代用できる方法まで詳しくご紹介しますね。
良いおもちゃを選ぶ3つの原則
たくさんあるおもちゃの中から本当に良いものを選ぶための核心的な原則をまずご紹介します。
1. 安全が最優先
- 窒息の危険がないサイズ(直径3.2cm以上)
- BPA、フタル酸エステルなどの有害物質を含まない素材
- 鋭い角や取れやすい小さな部品がないもの
- STマーク(日本)またはASTM/CPSC認証(米国)、CEマーク(欧州)を確認
2. 発達段階に合ったレベル
- 簡単すぎると興味を失い、難しすぎると挫折してしまいます
- 「今できることより一歩先」が最適な難易度ですよ
- 対象年齢表示を参考にしつつ、お子さんの実際の発達に合わせましょう
3. オープンエンドな遊びができるおもちゃ
- 一つの遊び方しかできないおもちゃより、いろいろな使い方ができるものが良いです
- ブロック、ボール、カップなどシンプルなおもちゃの方が創造性を刺激しますよ
- ボタンを押すだけで音や光が出るおもちゃは、赤ちゃんの能動的な探索を妨げることがあります
0〜3ヶ月:見て聞く時期
この時期の赤ちゃんはほとんどの時間を仰向けで過ごし、視覚と聴覚が急速に発達します。近い距離のコントラストの強いパターンに最もよく反応しますよ。
おすすめおもちゃ
- 白黒モビール/フォーカスカード:新生児は20〜30cmの距離の白黒パターンが一番よく見えます。2ヶ月頃からカラーモビールに替えましょう
- プレイジム(ベビージム):吊り下がったおもちゃを見て手を伸ばす練習ができます。ミラー付きがおすすめ
- ガラガラ(ラトル):軽くて掴みやすいもの。動きと音の関係(因果関係)を学びます
- 優しい音のおもちゃ:柔らかい音楽や自然の音が聴覚の発達を助けます
避けるべきおもちゃ
- 小さな部品があるもの
- 音が大きすぎたり光がピカピカ光るおもちゃ(過剰な刺激)
- ふわふわのぬいぐるみ(寝る場所に置くと窒息のリスク)
お家で代用
- 白黒の模様を手描きして壁に貼る
- ペットボトルに豆やお米を入れて手作りガラガラ(フタをしっかりテープで固定)
- 柔らかいハンカチでいないいないばぁ
3〜6ヶ月:掴んで口に入れる時期
手と目の協応が発達し、何でも口で探索する時期です。掴みやすくて安全に口に入れられるおもちゃがポイントですよ。
おすすめおもちゃ
- 歯固め:いろいろな質感と温度(冷蔵庫で冷やせるもの)の歯固め。歯ぐきがむずむずする時期に必須です
- オーボール(O-ball):穴がたくさんあって赤ちゃんの手でも掴みやすいボール。0歳の必須アイテムです
- 触感ボール/ブロック:いろいろな触感(つるつる、デコボコ、ふわふわ)で感覚を刺激します
- 安全ミラー:自分の姿を見ることで社会性が発達しますよ
- 布絵本:カシャカシャ音のする布の絵本で感覚遊び
避けるべきおもちゃ
- 取れやすい小さな飾りがあるもの
- 長い紐のついたおもちゃ(首に巻き付く危険)
- 塗料が剥がれるおもちゃ
お家で代用
- 清潔な木のスプーンやシリコンのへら(掴む練習)
- いろいろな布の切れ端(シルク、綿、タオルなど触感遊び)
- 空のペットボトルに色水やお米を入れて(視覚+聴覚の刺激)
6〜9ヶ月:座って探索する時期
一人で座れるようになり、手の操作能力が大きく発達します。因果関係を理解し、繰り返し遊びを楽しむ時期ですよ。
おすすめおもちゃ
- スタッキングカップ/入れ子カップ:積む、壊す、入れる、出すの遊び。大きさの概念と空間認知を学びます
- 因果関係のおもちゃ:ボタンを押すとフタが開くおもちゃ、飛び出すおもちゃ(ポップアップトイ)
- ソフトブロック:投げても積んでも口に入れても安全な布やシリコンのブロック
- 楽器のおもちゃ:叩くと音の出る太鼓、シロフォン(リズム感と因果関係の同時学習)
- ボール遊び:転がす、投げる、追いかける — 粗大運動発達の基本
避けるべきおもちゃ
- 小さな部品が外れるおもちゃ
- 電池カバーが簡単に開くおもちゃ
- 洗えない布のおもちゃ(衛生面)
お家で代用
- 空のダンボール箱(入れたり出したり、いないいないばぁハウス)
- お鍋と木のスプーン(ドラム遊び)
- プラスチックのコップとお皿(積み上げ遊び)
9〜12ヶ月:動いて問題を解く時期
ハイハイやつかまり立ちを始め、指先の精密な動き(ピンチ把握)が発達します。問題解決能力が芽生え始める時期ですよ。
おすすめおもちゃ
- 型はめパズル(シェイプソーター):形を合わせて入れるおもちゃ。空間認知と問題解決能力を育てます
- 手押し車(プッシュウォーカー):つかまって歩く練習ができます。車輪付きで押しながら歩くもの
- ボードブック/絵本:厚いページの絵本。めくる練習+言語発達
- はめ込み/取り出しおもちゃ:カップ積み、リング通しなど順番と大きさの概念を学びます
- ボールトラック/スロープおもちゃ:ボールを入れると転がり落ちるおもちゃ(視覚追跡+因果関係)
避けるべきおもちゃ
- 歩行器(ベビーウォーカー):AAPが安全上の理由から推奨していません。階段からの転落事故のリスクが高いです
- 風船:割れた風船の破片は窒息の危険が非常に高いです
- 磁石を含むおもちゃ(複数飲み込むと腸穿孔のリスク)
お家で代用
- いろいろなサイズのプラスチック保存容器(フタ合わせ遊び)
- 洗濯カゴ(ボールを入れたり出したり)
- トイレットペーパーの芯(積み上げ、転がし)
12〜18ヶ月:歩いてまねをする時期
歩き始めると世界がまったく変わります。ごっこ遊びが始まり、より複雑な問題解決に挑戦しますよ。
おすすめおもちゃ
- 引っ張るおもちゃ:紐をつけて引っ張りながら歩く。歩行練習と因果関係を同時に学びます
- シンプルなパズル(2〜4ピース):大きなつまみ付きパズル。形の認識と微細運動の発達
- ごっこ遊びセット:おままごとキッチン、電話、お人形のお世話。社会性と言語の発達に良いですよ
- 太いクレヨン:初めてのお絵描き道具。太くて握りやすいものを選びましょう
- 乗り物おもちゃ(ライドオン):足で蹴って進む車。粗大運動とバランス感覚の発達
避けるべきおもちゃ
- はさみや尖った道具など鋭いもの
- 3歳未満不適合の表示があるおもちゃ
- 画面付きの電子おもちゃ(この時期は実物での遊びの方がはるかに効果的)
お家で代用
- 空き箱で車やお家を作る
- 靴下人形(ごっこ遊び)
- シール遊び(剥がして貼る — 微細運動の発達に最適)
月齢別おすすめおもちゃ一覧
| 月齢 | 発達の重点 | おすすめおもちゃ | 避けるもの |
|---|---|---|---|
| 0〜3ヶ月 | 視覚/聴覚 | 白黒モビール、プレイジム、ガラガラ | ぬいぐるみ(寝場所)、騒がしいおもちゃ |
| 3〜6ヶ月 | 掴む/口で探索 | 歯固め、オーボール、布絵本、ミラー | 取れる飾り、長い紐 |
| 6〜9ヶ月 | 座る/操作遊び | スタッキングカップ、ポップアップ、太鼓、ブロック | 外れる部品、洗えない布おもちゃ |
| 9〜12ヶ月 | 移動/問題解決 | 型はめ、手押し車、ボードブック、ボールトラック | 歩行器、風船、磁石おもちゃ |
| 12〜18ヶ月 | 歩行/ごっこ遊び | 引っ張りおもちゃ、パズル、おままごと、クレヨン | 鋭いもの、画面おもちゃ |
モンテッソーリの考え方:少ないほど良い
モンテッソーリ教育の原理をおもちゃ選びに取り入れると、赤ちゃんの集中力と自立心を育てることができますよ。
モンテッソーリおもちゃの核心原則
1. 少ないほど良い(Less is More)
- 一度に出しておくおもちゃは3〜5個だけにしましょう
- おもちゃが多すぎるとかえって集中力が低下します
- 2〜3週間ごとにおもちゃを入れ替え(ローテーション)すると、いつも新鮮な気持ちで遊べますよ
2. 自然素材を優先
- 木、綿、シルク、天然ゴムなどの自然素材が豊かな感覚体験を与えます
- プラスチックより木のブロックの方が、重さ、温度、触感が豊かです
- 赤ちゃんは素材の違いを通じて世界を学んでいきます
3. シンプルで目的が明確
- 一つのおもちゃに一つの機能
- ボタンを押すと音+光+動きが同時に出るものより、振ると音だけ出るガラガラの方が効果的
- 赤ちゃんが自分で「発見」できる余地を残しておきましょう
4. 現実の世界を反映
- ミニチュアのほうき、小さなキッチン道具など実生活の道具の縮小版
- 動物のフィギュアは実際の動物に似た形のもの
- ファンタジーより現実世界を先に理解させることがモンテッソーリの核心です
おもちゃの安全チェックリスト
赤ちゃんのおもちゃは安全が何より大切です。購入前、使用中、定期的に必ず確認しましょう。
購入時の確認事項
- STマーク(日本)またはASTM/CPSC(米国)、CEマーク(欧州)の確認
- 対象年齢の表示を確認(「3歳未満不適合」の警告に注意)
- BPAフリー、フタル酸エステルフリー、ノントキシック表示の確認
- リコール情報の確認(国民生活センターやCPSCのウェブサイト)
窒息危険テスト
- 直径3.2cm以下の部品があるおもちゃは3歳未満には不適切(窒息テスト基準)
- トイレットペーパーの芯(直径約3.8cm)に入るサイズの部品があれば危険
- おもちゃの小さな部品が取れていないか定期的に点検
使用中の管理
- 布のおもちゃは定期的に洗濯する
- ひび割れたり壊れたりしたおもちゃはすぐに処分する
- 電池カバーがネジで固定されているか確認
- 塗料が剥がれたおもちゃは使用を中止する
ベビスナで成長に合ったおもちゃ選び
赤ちゃんの発達段階を正確に把握すれば、今のお子さんにぴったりのおもちゃと遊びを選ぶことができますよ。
- 成長発達の追跡:赤ちゃんの発達マイルストーンを記録すれば、今どの段階にいるか把握できます。発達段階に合ったおもちゃ選びの基準になりますよ
- AI育児相談:「6ヶ月の赤ちゃんにどんなおもちゃがいい?」といった質問をAIチャットボットにすぐ聞けます
- マイルストーン記録:初めての掴み、初めての積み上げなど、大切な瞬間を日付と一緒に記録しましょう
よくある質問
Q: おもちゃが多いほど発達に良いですか?
A: いいえ、むしろ逆です。おもちゃが多すぎると赤ちゃんが一つに集中しにくくなります。研究によると、おもちゃの数が少ない方が、より長く創造的に遊ぶことがわかっています。一度に3〜5個だけ出して、2〜3週間ごとに入れ替えるのが集中力と創造性の発達に効果的ですよ。
Q: 電子おもちゃ(音/光)は発達に良いですか?
A: 電子おもちゃは注意を引きますが、赤ちゃんが受動的に見ているだけになりがちです。研究では、シンプルなブロックやボールで遊ぶ方が言語発達や創造的な遊びが活発だったという結果があります。電子おもちゃは補助的に使い、ふれあい遊びを中心にしましょう。
Q: 中古のおもちゃを使っても大丈夫ですか?
A: はい、ただし安全チェックは必須です。ひび割れや壊れた部分がないか、小さな部品が取れていないか、リコール対象でないか確認してください。布のおもちゃは必ず洗濯してから使い、塗料が剥がれたものは使わないでくださいね。
Q: ベビーウォーカー(歩行器)を使ってもいいですか?
A: AAPは従来型の歩行器の使用を推奨していません。階段からの転落事故のリスクが高く、実際に歩行の発達を遅らせる可能性もあります。代わりに、赤ちゃんがつかまって押しながら歩ける手押し車(プッシュウォーカー)をおすすめしますよ。
Q: モンテッソーリのおもちゃは高いものを買わないとダメですか?
A: まったくそんなことはありません!モンテッソーリの核心は高いブランドではなく、「シンプルで、自然素材で、目的が明確」なおもちゃです。木のスプーン、プラスチックのコップ、空き箱、布の切れ端など、お家にあるもので十分モンテッソーリの遊びができますよ。
参考文献

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