生後10〜11ヶ月の赤ちゃん発達ガイド:成長の目安・遊び・離乳食まとめ

公開日: 2025-07-08最終確認日: 2025-07-08ベビスナ育児コンテンツチーム16 で読めます

生後10〜11ヶ月は、毎日驚くような成長を見せてくれる時期ですよね。つかまり立ち、伝い歩き、初めての言葉、親指と人差し指で小さなものをつまむ…この時期の赤ちゃんは、身体的にも認知的にも社会的にも飛躍的な発達を遂げます。ただし、発達のスピードは赤ちゃんそれぞれ。他の赤ちゃんと比べるのではなく、お子さんならではの成長ペースを大切にしてあげてくださいね。この記事では、生後10〜11ヶ月の発達の目安、発達を促す遊び方、離乳食と睡眠、そして小児科に相談すべきサインまで詳しくご紹介します。

身体の発達(大きな運動)

生後10〜11ヶ月は、二本の足で世界を探検し始める時期です。

つかまり立ち → 伝い歩き → 初めの一歩

  • ソファやテーブルなどの家具につかまって自分で立ち上がります
  • 家具を伝って横に移動する伝い歩き(クルージング)をします
  • 一部の赤ちゃんは11ヶ月頃に一瞬ひとりで立ったり、初めの一歩を踏み出すことも
  • 歩き始めの時期は生後9〜18ヶ月と個人差がとても大きいです

さまざまなハイハイスタイル

  • ずりばい、四つんばい、お尻で移動するシャフリングなど、さまざまな方法で移動します
  • ハイハイを飛ばして直接立つ/歩く赤ちゃんもいます

バランス感覚の発達

  • 座った状態で自由に両手を使えます
  • 座る→ハイハイ、ハイハイ→座る、ハイハイ→つかまり立ちなど、姿勢の切り替えがスムーズになります
  • 床のものを拾おうとしゃがんで、また立ち上がれます
💡 赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら、倒れそうな家具を固定し、角にコーナーガードを取り付けましょう。この時期は事故が急増しますよ。

身体の発達(手先の運動)

手指の操作能力が大きく発達する時期です。

ピンサーグラスプ(指先つまみ)の発達

  • 親指と人差し指の2本で小さなものを正確につまめるようになります
  • シリアルの粒、小さな果物の欠片などを自分でつまんで食べます
  • 10ヶ月頃は指の腹でつまむ未熟なピンサー、11〜12ヶ月頃は指先でつまむ成熟したピンサーへと発達します

手の操作能力

  • 物を片手からもう片方の手に持ち替えられます
  • 容器に物を入れたり出したりするのを楽しみます
  • ブロックを2〜3個積もうとします
  • 絵本のページをめくろうとします(一度に数ページずつ)
  • スプーンやコップを持とうとします
💡 ピンサーグラスプが発達すると、床のとても小さなもの(ほこり、くず、ボタン)も拾って口に入れることができますよ。床掃除をこまめにして、小さなものを片付けましょう。

認知の発達

好奇心が爆発する時期!赤ちゃんの脳が急速に発達しています。

対象の永続性が成熟

  • 物が見えなくなっても存在し続けることを完全に理解します
  • 隠された おもちゃを積極的に探します
  • この認知能力が分離不安の原因でもあります(ママが見えなくなっても、どこかにいることがわかるからこそ、探して泣くのです)

原因と結果の理解

  • ボタンを押すと音が出ることを理解して、繰り返します
  • 物を落とすと下に落ちることを知って、わざと繰り返し落とします
  • おもちゃの機能を理解し始めます(おもちゃの電話を耳に当てる、くしで髪をとかす真似)

模倣能力

  • 大人の行動を観察してまねします(拍手、手を振る、チュー)
  • 簡単な遊びの動作をまねします(いないいないばあ、手遊び)
  • 掃除する、電話する、料理するなどの日常の行動をまねします

言葉の発達

初めての言葉の世界が開かれようとしています!

表出言語

  • 「ママ」「パパ」など意味のある初めての言葉を話し始めます
  • 喃語に実際の会話のようなイントネーションとリズムが生まれます
  • 欲しいものを指差しながら声を出します
  • 首を振ったり、手を振ったりして意思表示をします

受容言語(理解する力)

  • 「ダメ」という言葉を理解して反応します(一瞬止まったり、こちらを見たり)
  • 自分の名前を呼ばれると振り向きます
  • 「バイバイして」「パチパチして」などの簡単な指示に従います
  • よく知っている物の名前を聞くとそちらを見ます(「ボールどこ?」と聞くとボールを探します)
💡 赤ちゃんにたくさん話しかけてあげましょう!お散歩中に「お花があるね、赤いお花だよ」と周りのものを説明すると、赤ちゃんは言葉とものの関連性を学んで、言語発達に大きく役立ちますよ。

社会性・情緒の発達

感情がより豊かで複雑になる時期です。

分離不安(ピーク時期)

  • 生後10〜11ヶ月は分離不安が最も強い時期です
  • ママが見えなくなるとひどく泣いて探します
  • これは正常な発達過程です(対象の永続性が成熟した証拠です!)
  • 通常、18〜24ヶ月の間に自然に和らぎます

人見知り

  • 知らない人を警戒して、ママの後ろに隠れたり泣いたりします
  • なじみの人には笑顔を見せ、知らない人にはこわばった表情をします

社会的な関わり

  • おもちゃを差し出して「共有」する行動を始めます
  • 面白いものを見つけるとママに見せようとします
  • 他の赤ちゃんに興味を示しますが、一緒に遊ぶのではなく隣で各自遊びます(並行遊び)
  • 褒められると喜び、叱られると悲しそうにしたり泣いたりします

睡眠パターン

項目10ヶ月11ヶ月
総睡眠時間13〜15時間13〜15時間
夜間睡眠10〜12時間11〜12時間
お昼寝2回、合計2.5〜3.5時間2回、合計2〜2.5時間
覚醒時間2.5〜3.5時間3〜4時間
睡眠の乱れ分離不安による夜間覚醒の可能性お昼寝拒否(1回への移行を試みる)の可能性

睡眠のヒント

  • 一貫した就寝ルーティンを維持しましょう(お風呂→絵本→授乳→寝かしつけ)
  • 分離不安がひどい時は、寝る前に十分なスキンシップをしてあげましょう
  • 11ヶ月頃にお昼寝を嫌がっても、すぐに1回に減らさないでください — ほとんどの赤ちゃんは生後14〜18ヶ月頃に1回に移行しますよ

離乳食と食習慣

生後10〜11ヶ月は離乳食後期にあたり、自分の手で食べる楽しさを学ぶ時期です。

フィンガーフードの時期

  • よく煮た野菜、柔らかい果物、チーズなどを手でつまんで食べます
  • ピンサーグラスプの発達で小さな食品もつまめます
  • さまざまな食感と味に触れさせてあげましょう

食事の構成

  • 1日3回の離乳食+1〜2回のおやつ
  • 母乳またはミルクは1日500〜700ml程度に減ります
  • 離乳食から大部分の栄養を摂取する段階です

自分で食べるスキル

  • スプーンを持って口に運ぼうとします(まだ上手ではありません)
  • コップで水を飲む練習をします(ストローマグやオープンカップ)
  • 食べ物を投げたり床に落としたりするのも探索の一環です
食品群おすすめフィンガーフードサイズ・形状
野菜にんじん、ブロッコリー、さつまいも、じゃがいもよく煮て1cmサイズに小さく切る
果物バナナ、いちご、スイカ、梨柔らかく小さな一口サイズ
タンパク質豆腐、鶏むね肉、牛肉、卵細かくほぐすかつぶして
穀物柔らかいご飯、パスタ、食パン一口サイズに切って
乳製品チーズ、プレーンヨーグルト小さく切るかスプーンで

発達を促す遊び方

発達領域別に、赤ちゃんと一緒にできる遊びをご紹介しますね。

大きな運動の遊び

  • 伝い歩きの誘導:ソファの端にお気に入りのおもちゃを置いて、移動するよう促しましょう
  • 押す・引くおもちゃ:プッシュウォーカーやカートで歩く練習をしましょう
  • 障害物越え:クッションや枕で小さな障害物を作って、ハイハイで越えさせましょう
  • ボール遊び:向かい合って座って、ボールを転がし合いましょう

手先の運動の遊び

  • 出し入れ遊び:かごに小さなおもちゃを入れたり出したりする遊び
  • 積み木遊び:大きなブロックを2〜3個積む練習
  • 絵本めくり:厚い ボードブックを一緒に見ながらページめくりの練習
  • フィンガーペインティング:安全な絵の具で指を使ったお絵かき

認知・言葉の遊び

  • いないいないばあ:タオルで顔を隠して見せる(対象の永続性を強化)
  • おもちゃ探し:3つのカップのうち1つにおもちゃを隠して探させる
  • 絵本の読み聞かせ:動物の鳴き声やものの名前を指差しながら読んであげましょう
  • 歌と手遊び:動作付きの童謡を一緒にやりましょう(「大きな栗の木の下で」「むすんでひらいて」など)

社会性の遊び

  • ごっこ遊び:おもちゃの電話で電話ごっこ、お人形にご飯をあげるなど
  • やりとり遊び:おもちゃを渡して「ありがとう」と言い合う練習
  • 鏡遊び:鏡の前で表情をまねっこ

この時期に注意すべき発達のサイン(レッドフラッグ)

発達のスピードは赤ちゃんそれぞれですが、次のサインが見られたら小児科医に相談しましょう。

  • 11ヶ月になっても支えなしで座れない場合
  • 家具などにつかまって立とうとする様子がまったくない場合
  • 喃語がない、またはほとんど声を出さない場合
  • 名前を呼んでも反応しない場合
  • 目を合わせない、または社会的な関わりに興味を示さない場合
  • 片方の手だけを使い、もう片方をまったく使わない場合
  • 以前できていたことができなくなった場合(発達の後退)
  • 体の片側だけを使う場合(片方の腕や足だけでハイハイするなど)
💡 発達チェックリストの項目を通過できなかったからといって、必ずしも問題があるわけではありません。でも心配な場合は、「もう少し様子を見よう」ではなく、小児科に相談するのがおすすめです。早期発見と早期介入が最も効果的ですよ。

ベビスナで成長を記録

赤ちゃんの大切な発達の瞬間を見逃さないでくださいね。ベビスナアプリで体系的に記録しましょう。

  • 成長発達の追跡:大きな運動、手先、言葉、認知、社会性など領域別の発達の目安を記録しましょう
  • 授乳・離乳食の記録:3回の離乳食と授乳量を記録して、栄養摂取パターンを把握しましょう
  • 睡眠の記録:お昼寝と夜間睡眠のパターンを記録して、睡眠ルーティンを最適化しましょう
  • AI発達相談:お子さんの発達について気になることがあれば、AIチャットボットに聞いてみましょう

よくある質問

Q: 11ヶ月なのにまだハイハイしません。大丈夫ですか?
A: はい、大丈夫ですよ。すべての赤ちゃんがハイハイするわけではありません。お尻で移動するシャフリングをしたり、ハイハイを飛ばして直接立つ/歩く赤ちゃんもいます。何らかの方法で移動ができていて、お座りやつかまり立ちなど他の大きな運動の発達が順調であれば心配いりませんよ。

Q: 分離不安がひどくてトイレにも行けません。どうすればいいですか?
A: 生後10〜11ヶ月は分離不安のピークです。これは赤ちゃんの認知発達が正常に進んでいる証拠ですよ。「ママ、トイレに行ってくるね、すぐ戻るよ」と伝えてから短時間離れましょう。こっそりいなくならないでくださいね — かえって不安を悪化させることがあります。ほとんどの赤ちゃんは18〜24ヶ月の間に自然に落ち着いてきますよ。

Q: まだ言葉を一つも話しません。遅れていますか?
A: 初めての言葉が出る時期は個人差がとても大きいです。ほとんどの赤ちゃんは12〜18ヶ月の間に意味のある初めての言葉を話します。10〜11ヶ月で言葉が出なくても、喃語のイントネーションが豊かで、名前に反応し、簡単な指示を理解しているなら、言語発達は正常範囲ですよ。たくさん話しかけてあげてくださいね!

Q: 食べ物を床にどんどん投げます。しつけるべきですか?
A: この時期の食べ物投げは、原因と結果を探る認知発達の一部です。「落とすと下に行く」ことを繰り返し実験しているんです。しつけよりも「食べ物は食べるものだよ」と穏やかに伝えて、投げ始めたら食事を終わりにしましょう。別にボール投げ遊びをしてあげると、投げたい欲求を満たせますよ。

Q: ベビーウォーカー(歩行器)を使ってもいいですか?
A: 日本小児科学会やアメリカ小児科学会(AAP)は、座るタイプの歩行器の使用を推奨していません。階段からの転落事故のリスクがあり、かえって正常な歩行発達を遅らせる可能性があります。代わりに、押して歩くタイプの手押し車(プッシュウォーカー)は安全に使えて、自然な歩行の練習になりますよ。

参考文献

生後10〜11ヶ月の赤ちゃん発達ガイド:成長の目安・遊び・離乳食まとめ

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