おしゃぶりはいつからいつまで?新生児の使い始め・寝かしつけ・夜中に外れたとき

公開日: 2026-11-07最終確認日: 2026-11-07ベビスナ育児コンテンツチーム17分 で読めます
おしゃぶりはいつからいつまで?新生児の使い始め・寝かしつけ・夜中に外れたとき

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授乳のあとも赤ちゃんが何かを吸いたがると、おしゃぶりを使っていいのか迷いますよね。日本の小児科医と小児歯科医の委員会は、おしゃぶりは「出来るだけ使用しない方がよい」としたうえで、使うなら1歳過ぎには常に使わないようにし、遅くとも2歳半までにやめるよう案内しています。一方、米国小児科学会は、昼寝と夜の寝かしつけでおしゃぶりを使うと乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが下がるとしています。いつから使えるか、寝ている間に外れたらどうするか、夜中に何度も起こされるときの考え方まで、両方の考え方をまとめました。

💡 使うなら寝るときを中心に。米国小児科学会は、母乳なら授乳が軌道に乗る生後3〜4週ごろから、ミルクならいつからでもよいとし、寝ている間に外れても入れ直さなくてよいとしています。寝るときはクリップで服に留めないでください。日本の委員会の目安は、1歳を過ぎたら常に使わず、遅くとも2歳半までにやめることです。
おしゃぶりの目安 - 母乳は生後3〜4週ごろから、ミルクは最初から使える、寝るときは外れても入れ直さない、1歳を過ぎたら常に使わない、遅くとも2歳半までにやめるという案内図
使うなら寝るときに。遅くとも2歳半までの卒業が目安です。

おしゃぶりはいつから?新生児に使ってもいい?

日本の委員会の考え方には、使い始めの時期の目安はありません。米国小児科学会は、母乳の赤ちゃんは授乳が軌道に乗るまで待つようすすめています。母乳の量が十分で、授乳が安定し、上手に吸いついて体重も順調に増えている状態のことで、ふつう3〜4週かかるとしています。ミルクの赤ちゃんは、いつから始めてもよいとしています。

授乳の方法使い始め
母乳授乳が軌道に乗ってから(ふつう生後3〜4週)
ミルク最初から使える

母乳とミルクの混合なら、母乳の目安に合わせましょう。

母乳育児のじゃまになる?

「乳頭混乱」を心配する方は多いですよね。米国小児歯科学会が引用した2016年の系統的レビューでは、健康な正期産の赤ちゃんで、おしゃぶりを生まれてすぐ始めても授乳が軌道に乗ってから始めても、生後4か月までの母乳育児の割合や期間に差はありませんでした。それでも米国小児科学会は、授乳が軌道に乗ってから始めるようすすめています。おしゃぶりで授乳を置き換えたり遅らせたりせず、お腹がすいていないときにだけ使いましょう。

嫌がるなら無理に使わない

おしゃぶりを嫌がる赤ちゃんもいます。無理にくわえさせず、しばらくしてからまた試してみてください。どうしても使わない赤ちゃんもいますが、それでかまいません(米国小児科学会)。

寝かしつけに使っていい?日本と米国の考え方

日本の委員会は、おしゃぶりのよい点としてよく挙げられるものに、気持ちの安定、泣きやみやすい、寝つきがスムーズ、親の育児ストレスが減る、などがあるとしています(ただし明確な根拠はないとしています)。一方で、習慣になりやすい、長く使うと噛み合わせが悪くなる、どうして泣いているのかを考えずに使ってしまう、あやしたり話しかけたりする機会が減る、といった点を挙げ、「出来るだけ使用しない方がよい」としています。おしゃぶりが愛着形成をさまたげるという意見には、学問的な根拠はないとしています。

米国小児科学会は、昼寝と夜の寝かしつけでおしゃぶりを使うとSIDSのリスクが下がるとして、使うことをすすめています。こども家庭庁のSIDS対策のポイント(1歳になるまではあおむけに寝かせる、できるだけ母乳で育てる、たばこをやめる)には、おしゃぶりは入っていません。使うなら寝るときを中心にし、起きている時間は話しかけや遊びを大切にすると、両方の考え方に沿った使い方になります。

寝ている間に外れたら?入れ直さなくて大丈夫

米国小児科学会は、赤ちゃんが眠ったあとにおしゃぶりが外れても、入れ直す必要はないとしています。外れてもSIDSのリスクを下げる効果はあるとしています。くわえて眠りにつくところまで手伝い、眠ったあとはそのままで大丈夫です。

夜中に何度も起こされるときは

おしゃぶりがないと眠れない赤ちゃんは、夜中に外れると目を覚まして泣くことがあります。米国小児科学会も、まだ自分でくわえ直せない時期や、落ちたおしゃぶりを見つけられないうちは、親が起きて渡す必要があるかもしれないとしています。

  • 眠ったあとに外れたものはそのままにし、泣いて起きたときに渡しましょう。
  • 手でおしゃぶりをつかんで口に運べるようになると、自分でくわえ直すこともあります。
  • 1歳までは、寝るときのおしゃぶりはSIDSのリスクを下げるとされています(米国小児科学会)。夜中の対応がつらくても、急にやめるより、眠ったあとに外れたものはそのままにすることから始めてみてください。
  • 夜中に起きることが長く続くなら、寝かしつけの方法そのものを見直してみましょう。赤ちゃんが夜通し寝るのはいつからとねんねトレーニングの方法の比較にまとめています。

寝るときのおしゃぶり 安全のポイント

寝るときのおしゃぶり 安全のポイント - ひもやクリップで服や首に留めない、ぬいぐるみ付きは寝るときに使わない、一体型でガードは幅3.8cm以上、寝ている間に外れても入れ直さない、はちみつを塗らないという案内図
寝るときは、何も付いていないおしゃぶりをひとつだけ。
  • ひもやクリップで留めない:米国小児科学会は、おしゃぶりをベビーベッドにひもで結んだり、首や手にかけたりすると、大けがや死亡につながるおそれがあるとしています。寝ている間は服にクリップで留めないでください。日本の委員会も、1歳を過ぎたらホルダーを外すよう案内しています。
  • ぬいぐるみ付きは寝るときに使わない:服や毛布、ぬいぐるみに付いたおしゃぶりは、窒息のおそれがあります(米国小児科学会)。
  • 一体型で、ガードが大きいもの:乳首がやわらかく、全体がひとつながりになったものを選びましょう。口に当たるガードは幅3.8cm以上だと赤ちゃんが丸ごと口に入れられず、硬いプラスチックで空気穴があるものが安心です(米国小児科学会)。
  • 哺乳びんの乳首で代用しない:強く吸うと乳首がリングから外れて、のどに詰まるおそれがあります。
  • はちみつを塗らない:はちみつを塗ったり、はちみつ入りのおしゃぶりを使ったりしないでください。はちみつには乳児ボツリヌス症の原因になる菌の芽胞が含まれることがあり、呼吸困難やまひ、死亡につながるおそれがあります(米国小児歯科学会・米国食品医薬品局)。
  • 消毒する:使い始めは煮沸か食洗機で洗い、乳首の中に残ったお湯は清潔な手で押し出しましょう。生後6か月まではこまめに消毒し、その後は石けんで洗って水ですすげば十分です(米国小児科学会)。消毒のやり方は哺乳瓶の煮沸消毒ガイドも参考にしてください。
  • 傷んだらすぐ交換:色が変わったり破れたりしたらすぐに替え、メーカーの使用期限も守りましょう。なくしやすいので予備があると安心です。

日中は減らしましょう:中耳炎と声を出す機会

米国小児歯科学会は、おしゃぶりは中耳炎の危険因子で、生後6〜12か月の間に減らしたりやめたりすると急性中耳炎が減る可能性があり、12か月を過ぎても使うと急性中耳炎のリスクが高まりうるとしています。日本の委員会は、5〜6か月以降の赤ちゃんはいろいろな物を口に運んで形や味を学ぶので、おしゃぶりをくわえたままだとその機会が減ること、声を出す機会が減ることを心配しています。なお、ことばの遅れとの関係について、米国小児歯科学会は根拠が限られているとしています。

おしゃぶりはいつまで?歯並びと2歳半の目安

日本の委員会は、おしゃぶりを使うなら次の点に気をつけるよう案内しています。

  • 発語やことばを覚える1歳過ぎになったら、ホルダーを外して常に使わないようにする
  • 遅くとも2歳半までに使用をやめる
  • 使っている間も、声かけや一緒に遊ぶなどのふれあいを大切にする
  • 4歳以降もやめられないときは、かかりつけの小児科医に相談する

噛み合わせの変化は2歳ごろまでにやめれば成長とともに改善しやすく、奥歯(乳臼歯)が生えそろう2歳半から3歳を過ぎても使っていると、開咬や交叉咬合が残りやすいとしています。米国小児歯科学会も、36か月以上使った子どもは開咬が多く、3歳前にやめると改善するとしています。

無理にやめさせるのは逆効果になることもあります。米国小児歯科学会は、早い時期に無理にやめさせると指しゃぶりが長引くことがあるとしています。叱ったりからかったりせず、ほめたりシールを貼ったりしながら少しずつ減らしましょう(米国小児科学会)。

時期おしゃぶり
生後3〜4週ごろまでミルクは最初から使える。母乳は授乳が軌道に乗るまで待つ
1歳まで寝るときに使い、外れたらそのまま
1歳過ぎホルダーを外し、常には使わない
遅くとも2歳半やめる
4歳以降も続くかかりつけの小児科医に相談
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ベビスナで夜の睡眠を記録

おしゃぶりを寝るときだけにしたら、夜中に何回起きるかを記録してみましょう。ベビスナアプリなら、寝た時刻と起きた時刻をすぐに記録でき、1日の合計睡眠時間や夜中に起きた回数の変化が一目で分かります。

  • 睡眠記録:寝た時刻と起きた時刻をその場で入力
  • 睡眠の統計:1日の合計睡眠時間、夜中に起きた回数の変化
  • 家族で共有:交代で夜中に起きる家族が同じ記録を見られる

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よくある質問(FAQ)

Q: おしゃぶりはいつから使えますか?
A: 米国小児科学会は、ミルクの赤ちゃんはいつからでもよく、母乳の赤ちゃんは授乳が軌道に乗るまで、ふつう生後3〜4週ごろまで待つようすすめています。日本の小児科医と小児歯科医の委員会は、おしゃぶりはできるだけ使わないほうがよいとしたうえで、使うなら1歳を過ぎたら常に使わないよう案内しています。

Q: 寝ている間におしゃぶりが外れたら、入れ直したほうがいいですか?
A: 入れ直さなくて大丈夫です。米国小児科学会は、眠ったあとに外れても入れ直す必要はなく、外れてもSIDSのリスクを下げる効果はあるとしています。泣いて起きたときに渡すのはかまいませんが、寝ている間にクリップで服に留めたり首にかけたりするのは危険です。

Q: おしゃぶりは母乳育児のじゃまになりますか?
A: 米国小児歯科学会が引用した2016年の系統的レビューでは、健康な正期産の赤ちゃんで、おしゃぶりを始めた時期にかかわらず、生後4か月までの母乳育児の割合や期間に差はありませんでした。それでも米国小児科学会は、授乳が軌道に乗るまで(ふつう3〜4週)待つようすすめています。

Q: おしゃぶりはいつまで使っていいですか?
A: 日本の小児科医と小児歯科医の委員会は、1歳を過ぎたらホルダーを外して常に使わないようにし、遅くとも2歳半までにやめるよう案内しています。奥歯が生えそろう2歳半から3歳を過ぎても使うと、開咬などの噛み合わせの異常が残りやすいためです。4歳を過ぎてもやめられなければ小児科医に相談しましょう。

参考文献

赤ちゃんの睡眠パターンが見えてきます

睡眠を記録すると、活動時間や夜の連続睡眠がグラフでわかります。

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医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。