添い寝・ベビーベッドはいつまで?一人寝はいつから|掛け布団・枕の目安も

赤ちゃんの睡眠パターンが見えてきます
無料で始める「添い寝はいつまで?」「ベビーベッドはいつまで使うの?」と迷ったら、まず押さえたいのは赤ちゃんが寝る「場所」の安全です。こども家庭庁は赤ちゃん専用の寝床をすすめ、大人の体が覆いかぶさったり口や鼻をふさいだりする危険がある添い寝に注意するよう呼びかけています。国の安全基準(PSCマーク)の対象になるベビーベッドは、「生後24か月以内」の乳幼児向けに設計された製品です。添い寝・一人寝の時期と、掛け布団・枕の目安をまとめました。
💡 1歳になるまでは、赤ちゃん専用の寝床にあおむけで寝かせ、掛け布団は使わずスリーパーなど着るものや空調で寒さを調整しましょう(こども家庭庁)。米国小児科学会は、同じ部屋で寝床だけを分ける形を少なくとも生後6か月まで続けるようすすめています。
添い寝はいつまで?公的な案内のポイント
こども家庭庁の案内(「寝ている赤ちゃんのいのちを守るために」)や消費者庁の注意喚起には、「何歳まで添い寝してよい」という区切りはありません。どちらも、赤ちゃんを専用の寝床に寝かせることを中心にしています。
- こども家庭庁:赤ちゃん専用の寝床が安心につながるとし、大人の身体が赤ちゃんに覆いかぶさったり、口や鼻をふさいだりする危険がある添い寝に注意するよう呼びかけています。
- 消費者庁:大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、柵は常に上げておくようすすめています。寝かしつけで添い寝をしたまま寝込んでしまい、保護者の身体で圧迫しないよう注意も促しています。
消費者庁が人口動態調査を分析したところ、2010〜2014年の5年間に0歳児の就寝時の窒息死は160件あり、不慮の事故死502件の32%を占めていました。そのほとんどが家庭内で起きています。
| 事故の状況 | 件数 |
|---|---|
| 顔がマットレスなどに埋まる | 33件 |
| 掛け布団などが顔を覆う・首に巻き付く | 17件 |
| ベッドと壁の隙間などに挟まれる | 13件 |
| ベッドからの転落に起因する窒息 | 7件 |
| 家族の身体の一部で圧迫される | 5件 |
| ベッド上の衣類やクッションなどで顔を覆われる | 4件 |
| その他・詳細不明 | 81件 |
一人寝(別室)はいつから?
部屋を分ける時期について、米国小児科学会(AAP)は2022年の勧告で、赤ちゃんを親の寝室の親のベッドの近くに、赤ちゃん用の別の寝床で寝かせ、これを少なくとも生後6か月は続けるようすすめています。同じ部屋で寝床を分けると、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが最大50%下がるという根拠があるためです。
同じ勧告は、同じ部屋で別々に寝ることは1歳まで赤ちゃんを守るとしたうえで、1歳前のいつなら別室に移しても安全かを示す根拠はないとしています。睡眠中の死亡は生後6か月までに最も多いため、この時期に同じ部屋で寝ることが特に大切だとしています。
一方、別室で寝ると長く眠るという研究もあります。2017年に米国の小児科学誌Pediatricsに載ったINSIGHT研究は、初めて出産した母親と赤ちゃん230組の睡眠を比べました。
- 生後4か月:夜の睡眠時間の合計は同じ部屋でも別室でもほぼ同じでした。4か月より前に別室に移った赤ちゃんは、いちばん長く続けて眠った時間が46分長くなりました。
- 生後9か月:4か月より前に別室に移った赤ちゃんは夜に平均627分、4〜9か月の間に移った赤ちゃんは601分、9か月でも同じ部屋だった赤ちゃんは587分眠りました。
- 1歳と30か月:1歳では差がありませんでした。30か月では、9か月までに別室に移った子が夜に45分以上長く眠りました。
ただしこの研究は、米国の1つの病院で肥満予防の研究に参加した家族を改めて分析したもので、睡眠時間は母親のアンケートによる値です。SIDSのリスクは調べていません。この研究の後に出た2022年の勧告も、少なくとも6か月は同じ部屋で寝ることをすすめています。なお同じ部屋で寝ていた家庭では、生後4か月で寝床に毛布や枕などの物がある割合が約2倍、4か月と9か月のどちらでも夜中に赤ちゃんを大人のベッドに連れてくるオッズが約4倍でした。
掛け布団・枕はいつから?
こども家庭庁は、1歳までは掛け布団を使わず、スリーパーなどの着るものや空調で寒さを調整すると安心だとしています。掛け布団が顔にかかると窒息のリスクがあるためです。寝床にはぬいぐるみやタオルなども置かず、敷き布団やマットレスは硬めで平坦なものを使いましょう。
消費者庁も、ふかふかした柔らかい敷き布団やマットレス、枕はうつぶせになったときに顔が埋まるリスクがあるとして、子ども用の固めのものを使うよう呼びかけています。
1歳を過ぎてからは、決まった月齢はありません。米国小児科学会は、こうした物が100%安全になる時期は研究で分かっていないものの、健康な赤ちゃんなら生後12か月以降はリスクが小さいという点で多くの専門家の意見が一致していると説明しています。
| 時期 | 掛け布団・枕 |
|---|---|
| 1歳まで | 掛け布団は使わず、スリーパーや空調で調整。寝床に物を置かない |
| 1歳以降 | 掛け布団は子どもが払いのけられる軽いものから。枕に決まった月齢はなく、急がなくて大丈夫 |

ベビーベッドはいつまで?
経済産業省の通知(1996年)は、規制の対象となる乳幼児用ベッドを「主として家庭において、出生後24月以内の乳幼児の睡眠又は保育に使用することを目的として設計したもの」としています。運動神経が未発達で、安全に特別な配慮が必要なのが通常この時期だからです。ベビーベッドはPSCマークがないと国内で販売できず、2025年12月25日からは子供用特定製品にも指定されて、子供PSCマークを付けることになりました(旧マークの製品は2027年3月24日まで販売できます)。
- 対象年齢を確認:こども家庭庁は、説明書をよく読んで対象年齢や使い方を必ずチェックするよう呼びかけています。
- 柵は常に上げる:消費者庁は、子どもは日々できることが増えるので、動かないだろうと油断せず柵を上げておくよう注意しています。
- 身長も目安に:米国小児科学会は、身長が約3フィート(約90cm)になったらベッドで寝始めるとし、転落が心配なら床にマットレスを敷くことから始めてもよいとしています。
大人用ベッドに移るときは転落にも注意が必要です。消費者庁は、大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードを生後18か月未満の乳幼児には絶対に使用しないよう呼びかけています。0歳児がベッドとベッドガードの隙間で窒息して亡くなる事故が起きているためです。ベッドと壁の間に隙間ができないよう固定し、ソファでは寝かせないようにしましょう。高さ約70cmの大人用ベッドから床に落ちて頭の骨を折った生後7か月の事例も報告されています。
一緒に寝ると特に危険な場合
こども家庭庁は、次のような場合の添い寝は特に危険だとしています。
- 添い寝している人が、眠気を引き起こしたり注意力を低下させたりする薬を飲んでいる
- 添い寝している人が飲酒をした
- 赤ちゃんが早産や低出生体重で生まれた
米国小児科学会は、どんな場合でも同じベッドで寝ないようすすめており、大人が疲れていたり飲酒・薬の影響があったりすると睡眠中の死亡リスクは10倍以上、生後4か月未満では5〜10倍、ソファや柔らかいひじ掛けいすで一緒に眠ると最大67倍になるとしています。ほかの予防のポイントはSIDS予防ガイドにまとめています。
ベビスナで一人寝の様子を記録
寝る場所を変えると、夜中に何回起きるか、寝つく時刻が遅くなっていないかが気になりますよね。ベビスナアプリなら、寝た時刻と起きた時刻をすぐに記録でき、1日の合計睡眠時間や夜中に起きた回数の変化が一目で分かります。
- 睡眠記録:寝た時刻と起きた時刻をその場で入力
- 睡眠の統計:1日の合計睡眠時間、夜中に起きた回数の変化
- 家族で共有:一緒にお世話をする家族が同じ記録を見られる
よくある質問(FAQ)
Q: 添い寝はいつまでなら大丈夫ですか?
A: こども家庭庁や消費者庁の案内に「何歳まで」という区切りはなく、赤ちゃん専用の寝床、できればベビーベッドで寝かせることをすすめています。添い寝には大人の身体が覆いかぶさる危険があり、眠気を引き起こす薬を飲んだときや飲酒したとき、赤ちゃんが早産や低出生体重で生まれた場合は特に危険です。
Q: 一人寝(別室)はいつからできますか?
A: 米国小児科学会は、同じ部屋で寝床を分ける形を少なくとも生後6か月まで続けるようすすめています。睡眠中の死亡は生後6か月までに最も多く、同じ部屋で寝るとSIDSのリスクが最大50%下がるためです。1歳前のいつなら別室が安全かを示す根拠はまだありません。
Q: 掛け布団や枕はいつから使えますか?
A: こども家庭庁は、1歳までは掛け布団を使わず、スリーパーなど着るものや空調で寒さを調整するよう案内しています。寝床には物を置かず、敷き布団は硬めで平坦なものを使います。1歳以降は子どもが払いのけられる軽い掛け布団から始め、枕は決まった月齢がないので急がなくて大丈夫です。
Q: ベビーベッドはいつまで使えますか?
A: PSCマークの対象になる乳幼児用ベッドは「出生後24月以内」の乳幼児向けに設計された製品です。使う製品の説明書で対象年齢を確認しましょう。米国小児科学会は身長が約90cmになったらベッドへの移行をすすめています。大人用ベッドに移る場合、幼児用ベッドガードは生後18か月未満には使わないでください。
参考文献
- こども家庭庁 - 寝ている赤ちゃんのいのちを守るために(SIDSと睡眠中の窒息)
- 消費者庁 - 0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!(2016年)
- 消費者庁 - 就寝時の窒息事故に気を付けましょう(子ども安全メール Vol.607)
- 消費者庁 - 就寝時の転落事故に注意しましょう(子ども安全メール Vol.577)
- 経済産業省 - 消費生活用製品安全法関係の運用及び解釈について(1996年通知)
- 経済産業省 - 乳幼児用ベッドが子供用特定製品に指定されました
- 米国小児科学会 - 乳児の睡眠関連死を減らすための勧告(2022年)
- 米国小児科学会 HealthyChildren - ベビーベッドの選び方
- Paulほか, Pediatrics 2017 - 母子の同室就寝と睡眠(INSIGHT研究)
医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
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