ミルク育児ガイド:月齢別ミルク量、授乳間隔、飲みすぎサイン
ミルクの量はどのくらいあげればいいですか? 初めての親御さんからの最も多い質問です。このガイドでは、月齢別の適正ミルク量、ミルク量の計算式、授乳間隔、飲みすぎ・不足のサインまで詳しくお伝えします。
ミルク量計算の基本公式
ミルク量を計算する最も簡単な方法:
体重(kg)× 150ml = 1日の総ミルク量
例えば:
- 3kgの赤ちゃん:3 × 150 = 450ml/日
- 4kgの赤ちゃん:4 × 150 = 600ml/日
- 5kgの赤ちゃん:5 × 150 = 750ml/日
これを授乳回数で割れば1回のミルク量になります。
月齢別ミルク量ガイド
アメリカ小児科学会(AAP)と日本の小児科の推奨基準:
| 月齢 | 1回のミルク量 | 授乳回数 | 1日の総量 |
|---|---|---|---|
| 新生児(0-2週) | 60-90ml | 8-12回 | 400-700ml |
| 1ヶ月 | 90-120ml | 7-8回 | 600-750ml |
| 2ヶ月 | 120-150ml | 6-7回 | 750-900ml |
| 3ヶ月 | 150-180ml | 5-6回 | 800-950ml |
| 4ヶ月 | 150-210ml | 5-6回 | 850-1000ml |
| 5-6ヶ月 | 180-240ml | 4-5回 | 900-1000ml |
| 7-9ヶ月 | 180-240ml | 3-4回 | 700-900ml* |
| 10-12ヶ月 | 180-240ml | 2-3回 | 500-700ml* |
*離乳食開始後、ミルク量は自然と減少します。
新生児のミルク量(0-1ヶ月)詳細ガイド
新生児期は毎日ミルク量が変わります:
最初の1週間のミルク量
- 1日目:10-30ml × 8-12回
- 2日目:20-40ml × 8-10回
- 3日目:30-60ml × 8回
- 5日目:50-70ml × 7-8回
- 7日目:60-90ml × 7-8回
なぜ少しずつ増やすのか?
新生児の胃は小さく、急速に成長するからです:
- 1日目:さくらんぼサイズ(5-7ml)
- 3日目:くるみサイズ(25-30ml)
- 1週目:あんずサイズ(45-60ml)
- 1ヶ月:卵サイズ(80-150ml)
ミルクの授乳間隔
適切な授乳間隔:
| 月齢 | 推奨間隔 |
|---|---|
| 新生児-1ヶ月 | 2-3時間 |
| 2-3ヶ月 | 3-4時間 |
| 4-6ヶ月 | 4時間 |
| 7ヶ月以上 | 4-5時間 |
重要:間隔は授乳開始から次の授乳開始までです。夜は4-5時間まで間隔が空くことがあります。
ミルク不足のサイン vs 飲みすぎのサイン
ミルクが足りないサイン
- 授乳後も口を吸い続けて探す
- おしっこの回数が1日6回未満
- 便が硬いまたは回数減少
- 体重増加が遅い(週150-200g未満)
- よく起きてぐずる
ミルクを飲みすぎているサイン
- 授乳後によく吐く
- お腹が硬く膨らむ
- 授乳中にぐずったり、背中を反らす
- 頻繁な便秘または下痢
- 体重増加が過度
ミルクの作り方
正しいミルクの調乳法:
1. お湯の準備
- 温度:40-50°C(沸騰したお湯を冷ます)
- お湯を先に:必ずお湯を先に入れてから粉ミルクを入れる
2. 粉ミルクの計量
- メーカー推奨の比率を守る(通常お湯20mlにつき粉1スプーン)
- スプーンは擦り切りで平らに
3. 混ぜる
- 哺乳瓶を横に転がすように混ぜる(上下に振ると泡が立つ)
- 泡は赤ちゃんのお腹の張りの原因になることも
4. 温度確認
- 手首の内側に数滴落として確認
- ぬるいか体温程度が適切
ミルクの授乳姿勢
正しい授乳姿勢:
1. 赤ちゃんの上体を45度以上起こす
- 空気を飲み込みにくく、逆流予防
2. 乳首全体がミルクで満たされるように
- 空気が入らないように
3. 途中でげっぷをさせる
- 60-90mlごとにげっぷの機会を
4. 授乳後10-15分縦抱きにする
- 逆流予防
混合栄養(母乳+ミルク)
混合栄養時のミルク量計算:
方法1:母乳の後にミルク補足
- 母乳を飲ませた後、赤ちゃんが欲しがるだけミルクを
- 残したら次は量を減らす
方法2:母乳とミルクを交互に
- 例:朝/夜は母乳、昼はミルク
- ミルク量は体重基準で計算し、母乳の推定量を引く
混合栄養の注意点
- 同じ哺乳瓶に母乳とミルクを混ぜないこと
- 母乳は冷蔵保存、ミルクは作ってすぐ使用
夜間授乳のコツ
夜のミルク授乳を楽にする:
- 事前計量:粉ミルクを小分けケースに入れておく
- 保温ポット活用:適温のお湯を保温ポットに準備
- ベッドサイド整理:必要なものを近くに配置
- 薄暗い照明:赤ちゃんと自分がまた眠りやすく
ミルクの保存と安全
作ったミルクの保存
- 室温:1時間以内に使用(口をつけたミルクは即廃棄)
- 冷蔵:24時間以内に使用
- 再加熱:1回のみ可能
粉ミルク缶の保存
- 開封後1ヶ月以内に使用
- 涼しく乾燥した場所に保管
- スプーンは缶の外で別保管
ベビスナでミルク量管理
ミルク授乳記録が大切な理由:
- 適正量を飲んでいるか確認
- 授乳パターンの把握
- 病院受診時に正確な情報提供
ベビスナアプリで:
- ミルク量・授乳時間をワンタッチ記録
- 日々/週間のミルク摂取量を自動計算
- AIが体重に対して適正量か分析
- 家族とリアルタイム共有
よくある質問
Q:ミルクを濃く作った方がいいですか?
いいえ!濃く作ると赤ちゃんの腎臓に負担がかかり、脱水や便秘を引き起こすことがあります。必ずメーカー推奨の比率を守ってください。
Q:残ったミルクは次にあげてもいいですか?
口をつけたミルクは細菌繁殖のリスクがあるため1時間以内に廃棄してください。口をつけていないミルクは冷蔵保存後24時間以内に使用可能です。
Q:ミルクを変えたいのですが、どうすればいいですか?
急な変更は消化障害を引き起こすことがあります。3-7日かけて既存のミルクと混ぜながら徐々に移行してください。
Q:夜用にミルクを前もって作っておいてもいいですか?
推奨しません。細菌繁殖のリスクがあるため、授乳直前に作るのが安全です。お湯だけ事前に準備しておきましょう。
参考文献

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
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