母乳性黄疸 vs 母乳不足性黄疸:見分け方と自宅でのケア
ベビスナでもっと簡単に管理
無料で始める入院中や産院で「ちょっと黄疸の数値が高めですね」と言われると、ドキッとしますよね。しかも2週間経っても赤ちゃんの顔がまだ黄色っぽいと、「うちの子だけよくならないのかな」と、よけいに不安になってしまうものです。でも、どうか気を張りすぎないでくださいね。新生児の黄疸はとてもよくあることで、その多くは時間がたてば自然に落ち着いていくんです。ただ、一つだけ紛らわしいことがあります。名前のよく似た「母乳性黄疸」と「母乳不足性黄疸」です。実はこの2つ、原因が正反対なんです。片方は母乳を飲む量が足りないため、もう片方は母乳の成分そのもののために起こります。だから対処の仕方も違ってきます。今日は、この2つをどう見分けて、おうちでどうケアすればいいのかを、米国小児科学会(AAP)のガイドラインをもとに、ひとつずつ一緒に見ていきましょうね。
新生児の黄疸、ほとんどは自然なものです
まずは少しホッとできるお話から。生まれて間もない赤ちゃんの顔が黄色っぽくなるのは、新生児の半分をはるかに超える(60%以上)赤ちゃんが経験する、とてもありふれたことなんです。ふつうは生理的黄疸と呼ばれます。
なぜ起こるかというと、赤ちゃんの体でビリルビンという黄色い色素を処理する肝臓が、まだ慣れていないからなんです。大人の肝臓のようにテキパキ働けないので、色素がしばらく体にたまってしまうんですね。だから多くの場合、生後2〜3日ごろから黄色くなり始め、4〜5日ごろにいちばん濃くなって、1〜2週間のうちにそっと消えていきます。まさに時間がお薬なんです。
今日お話しする母乳に関係する2つの黄疸は、この生理的黄疸と重なって出たり、いつもより少し長く続いたりする場合だと考えていただくと分かりやすいですよ。
名前は似ていても、原因は正反対なんです
「母乳性黄疸」と「母乳不足性黄疸」、文字だけ見るとほとんど同じですよね。だからママたちがいちばん混同しやすいんです。でも、いつ出るのか、なぜ出るのかがまったく違います。表で一目で比べてみましょう。
| 区分 | 母乳不足性黄疸 | 母乳性黄疸 |
|---|---|---|
| 出る時期 | 生後1週目(2〜7日) | 生後1〜2週を過ぎても続く |
| 原因 | 母乳が足りずに起こる脱水 | 母乳成分がビリルビン排出を遅らせる |
| ポイント | 飲む量が足りない | よく飲むのに抜けない |
| 赤ちゃんの様子 | 体重が増えにくく、おしっこも少なめ | よく飲み、よく育ち、ご機嫌 |
| 経過 | たくさん飲ませると良くなる | 長いと8〜12週まで続くことも |
もう少しかみくだいてお話ししますね。
母乳不足性黄疸は、文字どおり「飲む量が足りなくて」起こる黄疸です。生後1週目に出やすいのですが、まだ母乳があまり出ていなかったり、赤ちゃんがじょうずに吸えなかったりすると、結局のところ飲む量そのものが足りなくなるんですね。すると体に水分もカロリーも足りなくて、ビリルビンが便でうまく出ていかなくなります。それで黄疸が目立って見えるわけです。ここでいちばん大事なのは、解決策が「母乳をやめること」ではなく「もっとこまめに、たくさん飲ませること」だという点です。飲ませないと、かえって逆効果になってしまいます。
母乳性黄疸はその逆で、「よく飲んでいるのに」黄色みが抜けない場合です。たいてい生後1〜2週を過ぎても続きます。これは母乳のなかにあるある成分が、ビリルビンが抜ける速さをほんの少し遅くするために起こります。だから赤ちゃんはよく飲み、体重もぐんぐん増え、ご機嫌もいいのに、顔だけがずっと黄色いんです。さいわい、その多くは特別な治療をしなくても8〜12週以内に自然に良くなっていきます。
💡 ひとことで覚えておきましょう。母乳不足性黄疸は「飲む量が足りなくて」、母乳性黄疸は「よく飲むのに」抜けないものです。この違いが分かるだけで、どうしてあげればいいかが見えてきますよ。おうちでこんなふうにケアしましょう
見分けがついたら、次はおうちでできることを見ていきましょうね。2つの黄疸は、ケアの方向が少し違うんです。
飲む量が足りない母乳不足性黄疸なら、いちばんのポイントはたくさん飲ませることです。1日8〜12回、2〜3時間ごとにこまめに飲ませてあげてください。そして、赤ちゃんが乳首をしっかり深くくわえられているか、姿勢も一度チェックしてみましょう。浅くくわえていると、一生懸命吸っても量が入らないんです。一人で判断が難しいときは、授乳相談を受けてみるのもいいですよ。本当に母乳が足りないと感じたら、お医者さんに相談して足してあげれば大丈夫です。この時期は、おしっこ・うんちの回数や体重がちゃんと増えているかも一緒に見てあげてくださいね。
よく飲むのに抜けない母乳性黄疸なら、結論からいうと母乳育児は続けて大丈夫です。やめる必要はまったくありません。いつもどおりこまめに、十分に飲ませて、病院でビリルビンの数値だけ定期的に確認してもらえば大丈夫です。多くは自然に良くなっていくので、安心して過ごしてくださいね。
どちらにも役立つこともあります。直射日光は避けつつ、窓辺のやわらかな間接光に当ててあげるといいですよ。それから、ビリルビンは結局うんちで出ていくので、しっかり飲ませてうんちをよく出すことが回復の助けになります。一つ注意していただきたいのは、6ヶ月未満の赤ちゃんに水を別に飲ませないことです。母乳やミルクだけで十分ですし、水はかえって良くないんです。
黄疸がどこまで広がっているか見てあげましょう
黄疸は、上から下へ広がっていく順番があります。まず顔が黄色くなり、次に胸、おなか、最後に脚まで下りてきます。ですから、脚や足の裏まで黄色みが出てきたら、「数値がけっこう上がってきたかな」と気にかけてあげてくださいね。
ただ、おうちで目で見るのはあくまで目安です。とくに照明や赤ちゃんの肌の色によって、見え方が変わることがあるんです。正確なところは、病院で肌に当てて測る経皮ビリルビン測定で確認するのがいちばん信頼できますよ。
こんなときはすぐ病院へ
ほとんどの黄疸は心配いりませんが、下のようなサインが見えたら、ためらわずにすぐ受診してください。
- 生まれて24時間もたたないうちに黄疸が出たとき
- 脚・足の裏まで黄色くなる、またはだんだん濃くなっていくとき
- よく飲まず、ぐったりして起こすのも難しいとき
- いつもと違う高い声で泣く、体が硬く弓なりに反るとき
- 熱が出て、おしっこの色が濃く、うんちが白いとき
- 生後3週を過ぎても黄疸が続くとき(胆道閉鎖など、ほかの原因の確認が必要です)
ベビスナで黄疸の時期も安心して
黄疸があるときは、「ちゃんと飲めているかな、よく出ているかな」を見てあげることが何より大切です。頭の中だけで覚えておこうとすると大変ですが、ベビスナで記録しておくと、ぐっと気持ちが楽になりますよ。
- 授乳回数と時間を記録して、うちの子が十分に飲めているか一目で確認できます
- おしっこ・うんちの回数を記録すれば、脱水はないか、ビリルビンがちゃんと出ているかも一緒に見られます
- AIチャットボットに、黄疸の見分け方やケアの方法を、昼でも夜でも気軽に聞けます
よくある質問(FAQ)
Q: 母乳不足性黄疸と母乳性黄疸はどう違いますか?
A: 母乳不足性黄疸は生後1週目(2〜7日)に母乳摂取不足と脱水で起こり、母乳性黄疸は生後1〜2週以降も母乳成分がビリルビン排出を遅らせて続きます。つまり母乳不足性黄疸は「飲む量が少なくて」、母乳性黄疸は「よく飲むのに」続くのが核心の違いです。
Q: 母乳性黄疸があれば母乳育児を中断すべきですか?
A: いいえ、母乳性黄疸のときも母乳育児を続けて大丈夫です。特別な治療なしでほとんど8〜12週以内に自然によくなります。こまめに十分に飲ませ、定期的にビリルビン値を確認しましょう。
Q: 黄疸のとき水を別に飲ませてもいいですか?
A: 6ヶ月未満の赤ちゃんには水を別に飲ませないでください。母乳やミルクで十分です。むしろ十分な授乳が便でビリルビンを排出させ、黄疸の回復に役立ちます。直射日光は避け、窓辺の間接光に当てるのがよいでしょう。
Q: 黄疸のとき、すぐに病院に行くべきサインは何ですか?
A: 生後24時間以内に現れた黄疸、脚・足の裏まで黄色くなるかだんだんひどくなるとき、よく飲まずぐったりして起こしにくいとき、高い声の泣きや体が硬く弓なりに反るとき、発熱・濃いおしっこ・白いうんち、生後3週以上続く黄疸はすぐに受診が必要です。
参考文献

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
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