赤ちゃんの目やに完全ガイド:原因別の対処法・鼻涙管閉塞から結膜炎まで

公開日: 2025-04-18最終確認日: 2025-04-18ベビスナ育児コンテンツチーム12 で読めます

朝起きたら、赤ちゃんの目に黄色い目やにがびっしり付いて目が開かなくなっていた...そんな経験はありませんか?赤ちゃんの目やには、新生児から乳児まで非常によく見られる症状です。原因もさまざまで、最も多いのは鼻涙管閉塞、そして細菌性・ウイルス性・アレルギー性の結膜炎もあります。この記事では、赤ちゃんの目やにの原因別の違い、安全なお家でのケア方法(涙管マッサージを含む)、そして必ず病院に行くべき状況まで詳しくご紹介しますね。

赤ちゃんの目やにの5つの原因

赤ちゃんの目やにの原因は大きく5つに分けられます。原因によって症状と対処法が異なるため、正確に見分けることが大切ですよ。

1. 鼻涙管閉塞(先天性鼻涙管閉塞症)

  • 最も多い原因で、新生児の約5〜6%に見られます
  • 生まれた時に涙が鼻に流れる通り道(鼻涙管)の先端に薄い膜が残っていて、涙が排出されない状態です
  • 片目または両目に涙が溜まり、白〜薄黄色のねばねばした目やにが出ます
  • 目の充血や腫れがないのが特徴です
  • 約90%が生後12ヶ月までに自然に開通します

2. 細菌性結膜炎

  • 細菌感染による目の炎症です
  • 濃い黄色〜緑色のねばねばした膿のような目やにが特徴です
  • まぶたが腫れ上がり、白目が充血します
  • 片目から始まって両目に広がることがあります
  • 抗生物質の点眼薬による治療が必要です

3. ウイルス性結膜炎

  • 風邪のウイルスなどによる目の炎症です
  • 透明でサラサラした涙のような分泌物が出ます
  • 風邪の症状(鼻水、咳)を伴うことが多いです
  • 通常、両目とも影響を受けます
  • 抗生物質は効かず、1〜2週間で自然に治ります

4. アレルギー性結膜炎

  • 花粉、ほこり、ペットの毛などのアレルゲンによる反応です
  • 目がかゆく、透明な涙がたくさん出ます
  • 両目が同時に影響を受けます
  • 目をこすろうとしたり、くしゃみや鼻水を伴うことがあります
  • アレルゲンの除去が最も重要です

5. 化学的刺激(出生時)

  • 出生直後に感染予防のために点眼する薬による一時的な刺激です
  • 出生後24〜48時間以内に現れ、2〜4日で消えます
  • 治療の必要はありません

原因別の症状比較

原因目やにの色・性状充血腫れ伴う症状発症時期
鼻涙管閉塞白〜薄黄色、ねばねばなし or 軽度なし涙が溜まる生後2週頃から
細菌性結膜炎濃い黄〜緑色、膿状著明まぶたの腫れまぶたがくっつくいつでも
ウイルス性結膜炎透明でサラサラあり軽度風邪、鼻水、咳風邪と一緒に
アレルギー性結膜炎透明な涙あり軽度かゆみ、くしゃみアレルギーシーズン
化学的刺激透明な分泌物軽度軽度なし出生後24〜48時間
💡 目やにの色が大切な手がかりです!白〜薄黄色で充血なしなら鼻涙管閉塞、濃い黄〜緑色の膿状なら細菌性結膜炎、透明でサラサラならウイルス性またはアレルギー性の可能性が高いですよ。

お家でのケア方法

原因に関わらず、赤ちゃんの目を清潔に保つことが基本です。安全なケア方法をご紹介しますね。

目のふき取り(基本ケア)

  • 清潔なガーゼやコットンをぬるま湯(一度沸騰させて冷ましたもの)に浸してください
  • 目頭(鼻側)から目尻(耳側)に向かってやさしく拭いてください
  • 一度使ったガーゼは再度使わないでください(1回につき1面だけ)
  • 両目を拭く場合は、必ず新しいガーゼを使ってください
  • 1日2〜4回、目やにがある時にその都度拭いてあげましょう

温湿布

  • 清潔なタオルをぬるま湯に浸して目の上に1〜2分のせてください
  • 固まった目やにを柔らかくして、取りやすくする効果がありますよ
  • 1日2〜3回行いましょう

涙管マッサージ(クリグラーマッサージ)

鼻涙管閉塞が原因の場合、マッサージが自然に開通させる最も効果的な方法です。

マッサージの方法

  • 手をしっかり洗い、爪を短く切ってください
  • 赤ちゃんの目頭(鼻と目の境目)に人差し指を置いてください
  • 鼻に向かって下方向にやさしく、でもしっかりと圧をかけてください
  • 10回ほど繰り返してください
  • 1日2〜3回行いましょう(授乳前の赤ちゃんが落ち着いている時がおすすめ)
  • 正しく行うと、涙嚢に溜まっていた液体が目の外に出てくることがあります
💡 涙管マッサージは小児科や眼科で正しい方法を教わってから実施するのが一番安心です。目の周りはデリケートな部位ですので、強く押しすぎないように注意してくださいね。

病院に行くべき時

赤ちゃんの目やにのほとんどはお家でのケアで対応できますが、以下の場合は必ず医師の診察を受けてくださいね。

すぐに病院に行くべき場合

  • まぶたがひどく腫れ上がって赤くなっている
  • 濃い緑色や黄色の膿が続けて出ている
  • 38度以上の発熱がある
  • 目の周りの皮膚が赤く腫れている(眼窩周囲蜂窩織炎の疑い)
  • 目を開けられない
  • 生後4週間以内の新生児の目やに

小児科・眼科の予約が必要な場合

  • お家でのケアを2〜3日続けても改善しない
  • 目やにが繰り返し出る
  • 生後12ヶ月を過ぎても鼻涙管閉塞が改善しない
  • 片目だけ涙が過剰に出る
  • 光に敏感に反応する
⚠️ 生後4週間以内の新生児の目やには、淋菌やクラミジア感染の可能性があり、すぐに医療機関の受診が必要です。特に分娩後2〜14日に始まった目やには緊急性が高いですよ。

原因別の治療法

鼻涙管閉塞

  • 第1段階:涙管マッサージ+目の衛生管理(ほとんどが12ヶ月以内に自然開通)
  • 第2段階:12ヶ月を過ぎても開通しない場合は鼻涙管ブジー(プロービング)を実施。細い探針を鼻涙管に通して塞いでいる膜を突破する処置です。成功率は約90%
  • 第3段階:プロービングで改善しない場合はシリコンチューブ留置や手術的治療

細菌性結膜炎

  • 医師が処方する抗生物質の点眼薬または眼軟膏(通常5〜7日間使用)
  • 医師の処方なしに勝手に点眼薬を使わないでください
  • 治療開始後24〜48時間から改善が見られ始めます

ウイルス性結膜炎

  • 特別な薬物治療なしに1〜2週間で自然回復
  • 目の衛生管理と温湿布で症状を緩和
  • 風邪の症状に対する対症療法を併用
  • 感染力が非常に強いので、家族間でタオルを共有しないでください

アレルギー性結膜炎

  • アレルゲンの除去が最優先
  • 冷たい湿布でかゆみを緩和
  • 重症の場合は抗ヒスタミン点眼薬が処方されます

予防のポイント

日常の衛生管理

  • 赤ちゃんの顔用タオルは毎日清潔なものに交換しましょう
  • 赤ちゃんの目に触れる前に必ず手を洗いましょう
  • お兄ちゃんお姉ちゃんにも手洗いの習慣を教えましょう
  • 結膜炎のある子のタオルや枕を他の家族と共有しないでください

環境管理

  • 室内の換気を頻繁に行いましょう
  • ほこりやアレルゲンを減らしましょう
  • ペットがいる場合は赤ちゃんの寝る場所の周りを清潔に保ちましょう
  • エアコンやヒーター使用時は室内の湿度を40〜60%に保ちましょう

ベビスナで健康記録

赤ちゃんの目の状態の変化を記録して、受診時に正確な情報を伝えましょう。

  • 健康記録機能:目やにの色、量、頻度を日付別に記録すれば、受診時に医師に正確な経過を伝えることができますよ
  • AI育児相談:目やにが心配な時、AIチャットボットにすぐ相談できます。病院に行くべき状況かどうか、素早く確認しましょう
  • 授乳・睡眠記録:赤ちゃんの全体的な健康状態を総合的に把握するのに役立ちますよ

👉 ベビスナ AIチャットボット使い方ガイド

よくある質問

Q: 赤ちゃんの目やにが黄色いのですが、病院に行くべきですか?
A: 薄い黄色で目の充血や腫れがなければ、鼻涙管閉塞の可能性が高いです。涙管マッサージと清潔なケアで様子を見ましょう。ただし、濃い黄色〜緑色で膿のような目やにの場合は細菌性結膜炎が疑われますので、小児科を受診してくださいね。

Q: 涙管マッサージはいつから、どのくらいやればいいですか?
A: 小児科で鼻涙管閉塞の診断を受けてから始めてください。1日2〜3回、授乳前の赤ちゃんが落ち着いている時に行うのがおすすめです。ほとんどの場合、6〜12ヶ月以内に自然に開通しますので、根気よく続けましょう。正しい方法は小児科や眼科で直接教わることをおすすめしますよ。

Q: 結膜炎は他の子にうつりますか?
A: 細菌性とウイルス性の結膜炎は感染力が非常に強いです。特にウイルス性は2週間程度感染する可能性があります。タオルや枕を共有せず、目に触れた後は必ず手を洗ってください。アレルギー性結膜炎と鼻涙管閉塞は感染しませんよ。

Q: 母乳を目に入れると目やにが治りますか?
A: 母乳には抗体成分が含まれていて民間療法として知られていますが、医学的に証明された治療法ではありません。むしろ二次感染のリスクがある場合があります。清潔なお湯で拭いて、医師の処方に従った治療をするのが一番安全ですよ。

Q: 鼻涙管閉塞が12ヶ月過ぎても治らない場合はどうなりますか?
A: 小児眼科で鼻涙管ブジー(プロービング)を行うことができます。細い探針で塞がっている膜を突破する処置で、成功率は約90%と非常に高いです。通常は全身麻酔下で行われ、処置時間は5〜10分程度ですよ。

参考文献

赤ちゃんの目やに完全ガイド:原因別の対処法・鼻涙管閉塞から結膜炎まで

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