赤ちゃんコップ練習ガイド:ストローマグ・コップ飲みの始め方と哺乳瓶卒業
赤ちゃんが生後6ヶ月を迎えたら、離乳食と一緒にコップ練習を始める時期ですよ。哺乳瓶からコップへの移行は、単に道具を変えるだけではなく、赤ちゃんの口腔発達、歯の健康、そして言語発達に直接影響する大切な成長のマイルストーンです。このガイドでは、オープンカップ・ストローマグ・360カップの長所と短所から、月齢別の段階的な練習法、そして哺乳瓶卒業の戦略まで、まとめてご紹介しますね。
なぜコップへの移行が大切なの?
哺乳瓶を長く使い続けると、赤ちゃんにいくつかの問題が生じることがあります。
歯の健康への影響
- 哺乳瓶での授乳は、歯が乳糖(ラクトース)に長時間さらされる原因になります
- 哺乳瓶むし歯(ボトルカリエス)の主な原因になりえます
- 日本小児歯科学会は1歳半までの哺乳瓶卒業を推奨しています
口腔発達への影響
- 哺乳瓶の乳首は、舌を前方に押し出す未熟な吸い方のパターンを維持させます
- 長期間の使用は不正咬合や顎の発達異常につながる可能性があります
言語発達との関わり
- コップ飲みは唇・舌・頬の筋肉をバランスよく発達させます
- 特にストローマグとオープンカップは成熟した嚥下パターンを促進し、言語発達にも役立ちますよ
コップ練習はいつから始める?
生後6ヶ月がコップ練習を始めるベストなタイミングです。離乳食の開始時期と合わせれば、自然な流れで導入できますよ。
コップ練習の準備サイン
- 支えがあればお座りができる、または一人座りができる
- 物を手でつかんで口に持っていける
- スプーンで離乳食を食べ始めている
- パパやママのコップに興味を示している
おすすめタイムライン
- 6ヶ月: オープンカップの紹介開始(親がサポート)
- 6〜9ヶ月: ストローマグの練習開始
- 9〜12ヶ月: 自分でコップを持って飲む練習
- 12〜15ヶ月: 哺乳瓶の使用を徐々に減らす
- 15〜18ヶ月: 哺乳瓶完全卒業を目指す
コップの種類別メリット・デメリット比較
赤ちゃん用コップは大きく4種類あります。それぞれの特徴を知って、お子さんに合ったものを選びましょうね。
| コップの種類 | おすすめ時期 | メリット | デメリット | 専門家おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| オープンカップ | 6ヶ月〜 | 最も自然な嚥下パターン、口腔発達に最適 | こぼれやすい、親のサポートが必要 | ★★★★★ |
| ストローマグ | 6〜9ヶ月〜 | 唇・舌・頬の筋肉強化、お出かけに便利 | ストローの洗浄がやや面倒 | ★★★★★ |
| スパウトマグ(シッピーカップ) | 6ヶ月〜 | こぼれにくい、移行期に便利 | 哺乳瓶と似た吸い方のパターンが続く | ★★★☆☆ |
| 360カップ | 6ヶ月〜 | こぼれない、オープンカップに見える | 強い吸引力が必要、舌の位置が不自然になりやすい | ★★☆☆☆ |
コップの種類別 詳しいガイド
オープンカップ
- 人間にとって最も自然な飲み方です
- 唇でカップの縁を包み込むことで成熟した嚥下パターンを学びます
- 少量の水(15〜30ml)から始めて、徐々に量を増やしましょう
- 最初は親が持ってあげて、少しずつ赤ちゃんが自分で持つようにしましょう
- 小さくて軽いカップから始めるのがおすすめです
ストローマグ
- ストローを吸う動作が唇・舌・頬の筋肉を強化します
- これらの筋肉は、後の言語発達にも重要な役割を果たしますよ
- 最初は短くて柔らかいシリコンストローから始めましょう
- ストローの先に水をつけて口に入れると、吸えば水が出ることを学べます
スパウトマグ(シッピーカップ)
- フタに硬い飲み口がついたタイプです
- こぼれにくいのはメリットですが、哺乳瓶と似た吸い方のパターンを維持させます
- 使う場合はバルブなしタイプを選びましょう
- 長期間の使用は避けて、移行期の補助ツールとして活用しましょう
360カップ
- どこからでも飲めて便利に見えますが、注意が必要です
- 上唇で強く押す必要があり、過度な顔の筋肉の使用を引き起こします
- 頭を後ろに傾ける必要があり、自然な嚥下パターンとは異なります
- お出かけ時の便利グッズとして限定的に使うのがおすすめです
月齢別コップ練習ステップ
6ヶ月:はじめての出会い
目標: コップという道具に慣れること
- 離乳食の時間に少量の水(15〜30ml)をオープンカップに入れて出しましょう
- 親がカップを持って、赤ちゃんの唇にそっと傾けてあげましょう
- こぼれても大丈夫!防水スタイを用意しましょうね
- 1日1〜2回、1〜2分程度の短い練習から始めましょう
- 赤ちゃんが嫌がったら無理せず、また次の機会にトライしましょう
9ヶ月:本格的な練習
目標: ストローマグとオープンカップの両方を練習する
- ストローマグの練習を本格的にスタートしましょう
- ストローに水をつけて口に入れると、吸い始めますよ
- オープンカップを自分で持とうとする姿を応援してあげましょう
- おやつの時間にもコップを出して、練習の機会を増やしましょう
- 昼間の授乳1回をコップに置き換えてみましょう
12ヶ月:移行の加速
目標: 昼間の哺乳瓶使用を減らす
- 昼間の授乳をコップに切り替えましょう
- 食事のときは必ずコップも一緒に出しましょう
- 赤ちゃんが自分でコップを持って飲む練習をしましょう
- 哺乳瓶は寝る前の授乳だけに限定しましょう
- いろいろな飲み物(水、母乳、ミルク)をコップで提供しましょう
15ヶ月以降:哺乳瓶卒業
目標: 哺乳瓶を完全に卒業する
- 寝る前の哺乳瓶もやめましょう
- 哺乳瓶なしの新しい就寝ルーティンを作りましょう(絵本、子守唄など)
- すべての飲み物をコップで提供しましょう
- 上手にできたらたくさん褒めてあげましょうね
よくある悩みと解決法
「コップを投げちゃいます!」
- これは正常な発達行動ですよ。赤ちゃんは物を落として因果関係を学んでいます
- 吸盤付きカップやストラップ付きカップを試してみましょう
- 「コップはごくごくするものだよ」と優しく声をかけて戻しましょう
「水をたくさんこぼします」
- 最初はこぼれて当然です。防水スタイとマットを敷いておきましょう
- 少量の水だけ入れれば、こぼれる量も少なくなりますよ
- お風呂の前に練習すれば、こぼれても気になりませんね
「ストローを噛むだけです」
- 柔らかいシリコンストローより、少し硬めのストローを試してみましょう
- ストローに水をつけて口に入れると、吸う反射が誘発されますよ
- 紙パックジュースのストローを軽く押して、水が上がってくることを見せてあげましょう
「哺乳瓶しか受け付けません!」
- コップに赤ちゃんの好きな飲み物を入れてみましょう
- パパやママがコップで飲む姿を見せましょう(お手本効果)
- 少しずつ哺乳瓶の回数を減らしていきましょう
「寝る前の哺乳瓶がやめられません」
- 寝る前のミルクの濃度を徐々に薄くして、最終的にお白湯に替えましょう
- 哺乳瓶に代わる新しい就寝ルーティンを作りましょう
- 一度にやめるより、1〜2週間かけて段階的に減らしましょう
哺乳瓶卒業の実践戦略
哺乳瓶卒業は一気にやめるより、段階的なアプローチが効果的です。
ステップ1:昼間の切り替え(12ヶ月前後)
- 昼間の授乳で、赤ちゃんが一番こだわらない回からコップに替えましょう
- 通常、お昼の授乳が一番切り替えやすいですよ
- 3〜5日間隔でひとつずつコップに切り替えましょう
ステップ2:朝の授乳を切り替え
- 朝起きてすぐの哺乳瓶をコップに替えましょう
- 温かいミルクをコップに入れると、抵抗が少なくなりますよ
- 朝食と一緒に出すと自然な流れになります
ステップ3:寝る前の授乳を切り替え(最も難しい段階)
- これは最後に取り組みましょう
- 哺乳瓶に代わる新しい就寝ルーティンを作りましょう
- コップで温かいミルクを飲む→歯磨き→絵本→おやすみ
コップ選びのチェックリスト
赤ちゃんのコップを選ぶときに確認したいポイントです:
- BPAフリー素材かどうか確認しましょう
- 赤ちゃんの手に合ったサイズと重さかチェックしましょう
- 両手ハンドル付きだと赤ちゃんが持ちやすいですよ
- 洗いやすく分解可能なパーツかどうか確認しましょう
- フタ付きでお出かけに便利かも考慮しましょう
- シリコン素材のストローは歯ぐきに優しいですよ
- 容量は最初は150ml以下の小さめから始めましょう
ベビスナで授乳・コップ移行を記録しよう
コップ練習の過程をしっかり記録すれば、お子さんだけの移行パターンが見えてきます。ベビスナアプリで簡単に管理しましょう!
- 授乳記録: 哺乳瓶・母乳・コップでの飲用を分けて記録できます
- 飲量の変化追跡: 哺乳瓶からコップへの移行の進み具合がひと目でわかります
- AIチャットボット相談: コップ練習で困ったことをAIにすぐ質問できますよ
- 成長記録: 授乳パターンの変化と成長発達を一緒に追跡できます
参考文献

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
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