新生児が夜中にうなるのは大丈夫? よくある原因と受診の目安
夜中に新生児がうなると、とても心配になります。まずは、音そのものより呼吸の見た目、顔色、飲めるかを先に見てください。
最初の1分で見ること
・明るい場所で、くちびると顔色を見る
・胸、みぞおち、あばらの間、首もとがへこんでいないか見る
・起こすと反応するか、いつも通り飲めるか見る
すぐ119を考えるサイン
・息を吐くたびにうなる音が続く
・胸、みぞおち、あばらの間、首もとがへこむ
・鼻の穴が大きく開く。呼吸がとても速い
・くちびる、舌、顔色が青い、灰色っぽい、いつもより明らかに悪い
・飲めない。ぐったりして起きにくい
・呼吸が20秒以上止まる、または短くても色が悪くなる
こうした様子があれば、朝まで待たず119です。
また、生後28日ごろまでで38.0℃以上の発熱があるときは、呼吸が落ち着いて見えても朝まで待たず、すぐ受診先に連絡してください。苦しそう、顔色が悪い、ぐったりしているなら119です。
顔色がよく、しっかり飲めていて、泣けば反応があり、胸がへこまないなら、夜だけのうなりは便やガス、浅い眠り、鼻づまりで起こることがあります。ここから、家で見る流れと、相談や通報に切り替える目安を順番に整理します。
新生児が夜中にうなるとき、最初に保護者が見る順番
迷ったときは、次の順で見ると判断しやすくなります。
1. 色を見る。くちびると舌がピンクか、顔色がいつも通りかを見ます。
2. 呼吸の見た目を見る。胸や首もとがへこまないか、鼻の穴が大きく開かないかを見ます。
3. 飲めるかを見る。授乳やミルクで、すぐ息が上がらないか、途中で何度も離さないかを見ます。
4. 元気さを見る。起こすと反応するか、泣く力があるかを見ます。
新生児は、眠りながら力を入れたり、顔を赤くしたり、フガフガしたりしやすい時期です。便やガス、浅い眠り、軽い鼻づまりで短くうなることはあります。ただし、音だけで安心せず、上の4つを一緒に見てください。
夜中のうなりがよくある反応か、受診が必要かの見分け方
赤ちゃんを明るい場所で見て、落ち着いたタイミングで1分の呼吸数も数えます。新生児の呼吸は少し不規則なことがありますが、苦しそうなら数字より見た目を優先します。
| 見るところ | 家で見られることが多い | すぐ相談・119を考える |
|---|---|---|
| うなり方 | ときどき短く出る。便やガスの前後に目立つ | 息を吐くたびに続く。抱いても休んでもおさまらない |
| 呼吸 | 少し不規則でも、すぐ整う。苦しそうではない | 60回/分以上が続く、胸や首もとがへこむ、鼻の穴が広がる |
| 色 | くちびるや舌はピンク。全身の色はいつも通り | くちびる・舌・顔が青い、灰色っぽい、明らかに悪い |
| 飲み方 | いつも通り飲める。飲んだあと落ち着く | 飲めない、すぐ息が上がる、途中で何度も離す |
| 元気さ | 泣く力があり、起きたとき反応がある | ぐったり、起こしにくい、反応が弱い |
迷ったら、「音」より「胸がへこむか」「色が悪いか」「飲めるか」を優先してください。どれか1つでも強く当てはまるなら、様子見を引き延ばさないことが大切です。
便やガス、鼻づまりで夜にうなるときの見守り方
危険サインがないなら、長く悩まず次の流れで見ます。
・鼻がつまっていそうなら、授乳前に生理食塩水の点鼻とやさしい吸引をする
・授乳後はげっぷを手伝い、しばらく縦抱きで落ち着かせる
・寝かせるときは、いつも通りあお向けにする
・10分から30分の間に、色、呼吸、飲み方が悪くならないか見直す
呼吸が気になるからといって、うつぶせ寝にはしません。吸引は何度もやりすぎると刺激になるので、苦しそうなときだけにします。
見守り中に、うなりが強くなる、胸がへこむ、飲めなくなる、顔色が悪くなるなら、家での対応はそこで終わりです。夜中でも受診や通報に切り替えてください。
新生児のうなりで、夜中でも朝まで待たずに相談したいサイン
119のサインまではなくても、次のときは朝まで待たずに小児科や救急相談へ連絡したい状態です。
・夜だけでなく、起きているときもうなりが増えてきた
・授乳のたびに苦しそうで、飲む量が減っている
・鼻づまりだけでは説明しにくい速い呼吸が続く
・発熱、咳、鼻水があり、呼吸の様子が悪くなってきた
・生後28日ごろまでで38.0℃以上の発熱がある
・いつもより眠りすぎる、起こしにくい
・早産児、小さく生まれた赤ちゃん、心肺の病気がある
RSウイルスなどの感染症では、最初は鼻水だけでも、数日してから呼吸が悪くなることがあります。特に生後まもない赤ちゃんは変化が早いので、保護者の「いつもと違う」は大事なサインです。特に、生後28日ごろまでで38.0℃以上の発熱は、呼吸が落ち着いて見えても早めに受診先を決める必要があります。苦しそう、顔色が悪い、ぐったりしているなら119です。
夜中に迷わないために、受診前にまとめたいこと
大人が2人いるなら、役割を分けると判断が速くなります。
・1人は赤ちゃんを見る。色、胸のへこみ、飲めるかを続けて確認する
・もう1人は時間を見て呼吸数を数え、相談先や119の準備をする
・受診や電話相談になったら、うなりが始まった時間、呼吸数、飲めた量、最後のおしっこ、体温をすぐ伝える
動画を短く撮っておくと診断の助けになることがあります。ただし、撮影のために受診や通報を遅らせないでください。1人しかいないときは、撮影より先に色と呼吸を見て、危険サインがあればそのまま助けを呼びます。
受診前にアプリへ残したいこと
- うなりが目立った時刻、授乳との前後関係、何分くらい続いたかを記録する
- 落ち着いているときの呼吸数を1分数えて残す
- 胸のへこみ、鼻のふくらみ、顔色、飲めた量、おしっこの回数、体温をメモする
よくある質問
Q: 新生児が夜にうなるのは、よくあることですか?
A: あります。顔色がよく、しっかり飲めていて、胸のへこみや強い鼻のふくらみがなければ、便やガス、浅い眠り、軽い鼻づまりで短くうなることがあります。ただし、息を吐くたびに続くうなりは、呼吸が苦しいサインのことがあります。
Q: 新生児がフガフガ、うーうー言うのは普通ですか?
A: 眠りが浅いとき、鼻づまり、便やガスでお腹に力が入るときに、フガフガ、うーうーと聞こえることはあります。ただし、胸がへこむ、呼吸が速い、顔色が悪い、飲めないといった様子があれば、単なる寝ている音とは考えず受診の目安になります。
Q: うなるのと呼吸が苦しいのは、どう見分けますか?
A: 音だけでは分けにくいので、見た目を見ます。呼吸が速い、胸やみぞおちがへこむ、鼻の穴が広がる、飲めない、顔色が悪い、ぐったりしているなら、呼吸が苦しい可能性があります。まず色、胸、飲み方の順で確認すると判断しやすいです。
Q: 新生児のうなりで、夜中でも病院や119を考えるのはどんなときですか?
A: くちびるや舌、顔色が青い、呼吸のたびに胸がへこむ、息を吐くたびにうなる、呼吸がとても速い、飲めない、ぐったりして起きない、呼吸が長く止まるときは119です。そこまでではなくても、授乳のたびに苦しそう、起きているときもうなりが増える、発熱や咳を伴うときは朝まで待たずに小児科へ相談してください。生後28日ごろまでで38.0℃以上の発熱があるときも、時間帯にかかわらず早めに受診先へ連絡します。
参考資料

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
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