熱性けいれん対処法 | 赤ちゃんの痙攣症状・応急処置・救急車を呼ぶ目安
公開日: 2026-02-04•最終確認日: 2026-02-04•ベビスナ育児コンテンツチーム•8分 で読めます
赤ちゃんが急に高熱を出して痙攣を起こすと、親御さんは大変驚かれることでしょう。熱性けいれんは生後6ヶ月から5歳までの子どもに起こりやすい症状で、ほとんどの場合、後遺症なく回復します。この記事では、熱性けいれんの症状、応急処置、救急車を呼ぶ目安、再発予防法について詳しくご紹介します。
熱性けいれんとは?
熱性けいれんは、体温が急激に上昇した時に脳が一時的に過敏反応を起こして発生するけいれんです。主に38°C以上の高熱と共に現れ、風邪、中耳炎、胃腸炎など様々な感染症が原因となります。
| 区分 | 単純型熱性けいれん | 複雑型熱性けいれん |
|---|---|---|
| 持続時間 | 15分以内(多くは2〜3分) | 15分以上 |
| けいれんの様子 | 全身性、左右対称 | 片側のみ、または非対称 |
| 24時間以内の再発 | なし | あり得る |
| 予後 | 非常に良好 | 追加検査が必要 |
熱性けいれんの症状
熱性けいれんが起きると、次のような症状が現れます。
主な症状
- 突然意識を失う
- 目が上を向く、または一点を見つめる
- 全身が硬直する(強直)
- 手足が規則的に震える(間代)
- 唇が青くなる(チアノーゼ)
- よだれを垂らす、泡を吹く
- 呼吸が不規則になる
けいれん後の症状
- ぐったりして深く眠る
- 一時的に反応が鈍い
- ぐずったり泣いたりする
- 30分〜1時間後に正常に戻る
熱性けいれんの応急処置
赤ちゃんが熱性けいれんを起こしたら、慌てずに次の順序で対処しましょう。
1. 安全な場所に寝かせる
- 平らで安全な床に寝かせる
- 周囲の危険なものを取り除く
- 頭の下に柔らかいものを敷く
2. 横向きに寝かせる(回復体位)
- 嘔吐物や唾液が気道に入らないように
- 顔を横に向ける
3. 絶対にしてはいけないこと
- 口に指や物を入れない
- けいれん中に水や薬を飲ませない
- 体を強く押さえたり揺すったりしない
- 無理にけいれんを止めようとしない
4. けいれんの時間を計る
- 開始時間を記録
- けいれんの様子を観察(左右対称かどうか)
- 可能なら動画撮影(医師の診断に役立つ)
5. 熱を下げる(けいれんが止まった後)
- 服を緩める
- 解熱剤を投与(けいれんが完全に止まってから)
- ぬるま湯で体を拭く
救急車を呼ぶ目安
次のような場合は、すぐに119番に連絡するか救急外来を受診してください。
すぐに救急車を呼ぶ場合
- けいれんが5分以上続く
- けいれんが止まってまた始まる
- けいれん後30分経っても意識が戻らない
- 呼吸困難がひどい
- 唇がずっと青いまま
当日中に病院を受診する場合
- 初めての熱性けいれんの場合
- 生後6ヶ月未満の乳児
- 熱の原因がわからない
- 不安や心配がある場合
熱性けいれんの後遺症と予後
多くの親御さんが後遺症を心配されますが、ほとんどの場合、予後は非常に良好です。
単純型熱性けいれんの予後
- 知能や発達に影響なし
- 脳へのダメージの可能性は極めて低い
- てんかんに発展する確率は約2〜4%(一般人口は1%)
再発の可能性
- 初回後、約30〜40%で再発
- 再発リスク要因:
- 初回のけいれんが12ヶ月未満の時
- 家族に熱性けいれんの既往歴
- 比較的低い熱でもけいれんが起きた場合
- 発熱後1時間以内にけいれん
熱性けいれんの予防法
熱性けいれんを完全に予防することは難しいですが、次の方法が役立ちます。
熱の管理
- 熱が出始めたらすぐに解熱剤を服用
- 体温を頻繁にチェック
- 十分な水分摂取
予防的な薬(ダイアップ)
- 熱性けいれんを繰り返す場合
- 医師の処方に従って熱が出た時に投与
- すべての子どもに推奨されるわけではない
| 予防法 | 効果 | 備考 |
|---|---|---|
| 早期の解熱剤投与 | 限定的 | 熱性けいれんの完全予防は難しい |
| 体温モニタリング | 有効 | 熱の上昇を早期発見 |
| 予防的ダイアップ | 効果的 | 医師の処方が必要、副作用を考慮 |
熱性けいれん vs てんかんの違い
熱性けいれんとてんかんは異なる疾患です。
| 区分 | 熱性けいれん | てんかん |
|---|---|---|
| 原因 | 高熱による一時的な反応 | 脳の異常な電気活動 |
| 発生条件 | 熱がある時のみ | 熱がなくても発生 |
| 年齢 | 6ヶ月〜5歳 | すべての年齢 |
| 予後 | ほとんどが自然に消失 | 継続的な管理が必要 |
ベビスナで赤ちゃんの健康管理
熱性けいれんは、風邪や感染症による高熱から始まることがほとんどです。ベビスナアプリで赤ちゃんの健康状態をしっかり記録・管理しましょう。
- 体温記録:熱が出るたびに体温と解熱剤の投与時間を記録してパターンを把握
- 健康記録:けいれん発生時の状況、持続時間などを記録して診察時に活用
- AI相談:赤ちゃんの健康に関する疑問をAIチャットボットに相談
参考文献



