赤ちゃんの水はいつから?白湯・麦茶・水分補給の安全ガイド

公開日: 2026-03-02最終確認日: 2026-06-26ベビスナ育児コンテンツチーム14 で読めます

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真夏に汗をかいている赤ちゃんを見ると「お水あげたほうがいいのかな?」と思いますし、離乳食が始まる頃には「もうお水を飲ませてもいいの?」と一度は悩みますよね。結論からお伝えすると、赤ちゃんにお水は生後6ヶ月から、1日60〜120mlほどで十分です。それより前にあげると、かえって危険なこともあるんですよ。意外ですよね。白湯・麦茶・ミネラルウォーターのどれが安全か、月齢ごとにどれくらいあげるか、コップの練習の仕方まで、ひとつずつお伝えしますね。

6ヶ月前にお水をあげてはいけない理由

「のどが渇いてそうだし、ひと口くらいなら」と思いますよね。でも小さな赤ちゃんにとって、お水は思っている以上に危険なんです。ちゃんと理由があります。

いちばんの理由は水中毒のリスクです。赤ちゃんの腎臓はまだ未熟で、大人のように余分な水分を上手に外へ出せません。お水をたくさん飲むと血液中のナトリウム濃度が急に下がってしまい(低ナトリウム血症)、重症化するとけいれんや意識障害、脳のむくみ、最悪の場合は命に関わることもあります。小さな赤ちゃんには、少しの量でも短時間に飲むと危険なんですね。

もうひとつは栄養のさまたげになること。赤ちゃんの胃はとても小さくて、生まれたばかりで約5〜7mL、1ヶ月たっても80〜150mLほどしかありません。この小さなお腹をお水でいっぱいにしてしまうと、いちばん大切な母乳やミルクが十分に飲めず、栄養不足になりかねません。だからWHO(世界保健機関)もアメリカ小児科学会(AAP)も、6ヶ月前は母乳・ミルク以外の水分補給は不要としているんです。

💡 母乳の約88%は水分です。だから母乳だけで育っている赤ちゃんは、真夏でも別にお水をあげる必要はありません。ミルクも水に溶かして作るので、十分な水分が含まれていますよ。

では、お水はいつから?離乳食を始める頃です

WHOもアメリカ小児科学会も、生後6ヶ月、つまり離乳食を始める時期に合わせて、少しずつお水を始めることをすすめています。

ただ、この時期にお水をあげるのは「のどの渇きをいやす」というより、お水の味やコップ飲みに慣れることが本当の目的なんです。それに、離乳食が始まると便が少し硬くなりやすいので、少量のお水が消化をちょっと助けてくれることもあります。とはいえ、この時期はまだ母乳やミルクが主な水分源であることに変わりはありませんよ。

始め方は簡単です。離乳食の途中や後に1〜2口(約10〜20ml)ずつあげます。1日の合計が60〜120mlを超えないようにして、なにより、お水をあげるために母乳・ミルクの量を減らさないようにしてくださいね。

月齢ごとに、どれくらいあげればいい?

月齢主な水分源推奨される水の量備考
0〜6ヶ月母乳またはミルク不要(0ml)母乳・ミルクだけで十分
6〜8ヶ月母乳/ミルク + 離乳食60〜120ml/日離乳食の途中・後に少量ずつ
9〜11ヶ月母乳/ミルク + 離乳食120〜200ml/日食事回数の増加に合わせて調整
12〜24ヶ月通常の食事 + 牛乳200〜500ml/日コップ飲み本格化、自由に提供
💡 この数字はあくまで平均です。赤ちゃんの活動量や、その日の気温、授乳量によって変わりますので、迷ったらかかりつけの小児科医にご相談くださいね。

白湯・麦茶・ミネラルウォーター…どれが安全?

「赤ちゃんにどのお水をあげればいいの?」スーパーのお水コーナーで悩んだこと、ありますよね。種類別に整理しますね。

いちばん安全なのは、やっぱり白湯(湯冷まし)です。水道水やお水をしっかり沸騰させてから冷ましたもので、細菌やウイルスを取り除けます。日本では昔から赤ちゃんに白湯をあげる習慣がありますよね。沸かしたあとは36〜40°Cの人肌程度に冷ましてあげましょう。熱すぎてはいけませんからね。一度沸かしたお湯は、当日中に使い切るのが理想的です。

ミネラルウォーター(ペットボトル)を使うなら、ミネラルの少ない軟水を選びましょう。日本の水道水や国産の天然水はもともと軟水なので安心です。海外産の硬水(硬度300mg/L以上)は、まだ未熟な赤ちゃんの腎臓に負担をかけるので避けてくださいね。開封したら24時間以内に使い切り、1歳未満なら一度沸かしてからあげるとより安心です。

麦茶は日本のママの定番ですよね。生後6ヶ月以降から薄めに作ってあげられます。ノンカフェインなので赤ちゃんにも安心です。市販の赤ちゃん用麦茶(生後1ヶ月〜対象)も便利ですが、積極的にあげるのは6ヶ月からがおすすめ。手作りなら麦茶パックで煮出して2〜3倍に薄め、冷ましてからあげましょう。初めてのときは大麦アレルギーの可能性があるので、少量から試してくださいね。

ウォーターサーバーや浄水器の水も、フィルターの状態がよければ使えます。ただし1歳前は浄水器の水も一度沸かしてから使うのがおすすめで、フィルターの定期交換も忘れずに。

💡 ミルクの調乳は、お水の扱い方が違います。沸騰させたお湯を70°Cまで冷ましてから(70°C以下に下がらないようご注意ください)粉ミルクを溶かし、体温程度まで冷ましてから飲ませましょう。詳しくはミルクの作り方ガイドをご覧くださいね。

離乳食の段階に合わせてお水を増やそう

離乳食が進むと、お水の量も自然と一緒に増えていきます。段階別に見てみましょうね。

**離乳食初期(6ヶ月)**は、離乳食の後に1〜2口、口の中をすすぐイメージで十分です。授乳の前ではなく後にあげて、1日60〜120ml以内に。**中期(7〜8ヶ月)**になって離乳食が1日2回に増えると、お水も自然に増えます。食事の合間に少量ずつ、1日120〜150mlほどで大丈夫です。

**後期(9〜11ヶ月)**は1日3回の食事が定着するので、毎食時とおやつの時間にお水を添えて、1日120〜200mlほど。**完了期(12ヶ月以降)**になると、いよいよ自由に飲めるようになります。1日200〜500mlを、食事中も合間もお出かけのときも、こまめにあげましょう。

どのコップであげるといい?

6ヶ月からお水を始めるとき、実はどんなコップであげるかもけっこう大切なんです。

いちばんおすすめなのはオープンカップ(普通のコップ)です。6ヶ月から始められて、少量を入れて赤ちゃんの唇に当て、ゆっくり傾けてあげます。最初は全部こぼすのが当たり前なので、気楽にいきましょう。こぼしながら覚えていくんですよ。口腔発達にいちばんよいとして、小児歯科でもすすめられています。

ストローマグは6〜9ヶ月から。ストローを吸う練習は口の筋肉の発達につながります。最初はストローに水を入れ、指で上をふさいでから赤ちゃんの口に数滴落として、仕組みを教えてあげましょう。やわらかいシリコン素材のストローが、赤ちゃんにはやさしいですよ。

スパウトマグは哺乳瓶からコップへの橋渡しとして少しだけ使えますが、長く使うと口腔発達にはあまりよくないので、できるだけ早くオープンカップやストローマグに移りましょう。そして、哺乳瓶でお水をあげるのはやめてくださいね。哺乳瓶だと必要以上にゴクゴク飲んでしまいますし、コップの練習の機会も逃してしまいます。

💡 コップの練習は、お風呂場や防水エプロンをつけて始めると、こぼしてもストレスが少ないですよ。毎食1〜2分でも、あっという間に上手になります。

うちの子、水分足りてる?脱水のサイン

お水のあげすぎも問題ですが、逆に足りていないかを見てあげることも大切です。こんなサインに注意してくださいね。

軽い脱水のサインは、おむつがいつもより濡れていない(1日6回未満)、おしっこの色がいつもより濃い黄色、唇が少し乾いている、いつもよりぐずりやすい、といった様子です。この程度なら、授乳をもう少しこまめにしながら様子を見ましょう。

でも、こんなサインはすぐに受診してください。おむつが6時間以上乾いたまま、泣いても涙が出ない、大泉門(頭のやわらかい部分)がへこんでいる、皮膚をつまんで離してもすぐ戻らない、ぐったりして反応が鈍い、というときです。

対処法はこうです。軽い脱水なら母乳やミルクの回数を増やし、6ヶ月以上なら少量のお水をこまめにあげましょう。嘔吐や下痢を伴う場合は、小児科の指示に従って経口補水液(ORS)を。中等度以上のサインが見られたら、ためらわずすぐに小児科か救急外来へ。脱水について詳しく知りたい方は、赤ちゃんの脱水症状チェックリストの記事もご覧くださいね。

季節によって変わる水分管理

は汗をたくさんかくので、いつもより授乳回数を増やしましょう。6ヶ月以上なら必要に応じてお水を少しこまめにあげてもいいですが、あげすぎはかえって危険なので、量は小児科医に相談してくださいね。お出かけのときは必ずお水を持参し、エアコンの効いた室内も意外と乾燥するので、おむつチェックをこまめに。

は暖房で室内がとても乾燥します。寒くても気づかないうちに水分が蒸発しているので、加湿器を使い、授乳量・水分量をしっかりチェックしましょう。おむつの回数でモニタリングするのがおすすめです。

季節の変わり目は風邪や胃腸炎が増える時期。体調を崩すと水分がふだんより失われるので、より頻繁に授乳してあげましょう。嘔吐・下痢に備えて経口補水液を常備しておくと安心ですよ。

よくある質問(FAQ)

Q: 母乳育児中ですが、夏にお水を別に与えるべきですか?
A: 6ヶ月未満なら必要ありません。母乳自体が約88%の水分で構成されており、赤ちゃんが欲しがるときにこまめに授乳すれば十分です。6ヶ月以降は離乳食と合わせて少量のお水を提供してくださいね。

Q: ミルクを薄めに作って水分補給してもいいですか?
A: 絶対にやめてください。ミルクの濃度を変えると栄養バランスが崩れ、電解質異常を引き起こす可能性があります。ミルクは必ずメーカーの指示通りの分量で作りましょう。

Q: 赤ちゃんがお水を嫌がったらどうすればいい?
A: ぬるま湯や少し冷たい水などいろいろな温度を試したり、コップの種類を変えてみてください。パパ・ママがお水を飲む姿を見せるのも効果的です。フルーツを入れてほんのり風味をつけるのは12ヶ月以降から可能で、はちみつ水は乳児ボツリヌス症のリスクがあるため12ヶ月前は絶対に与えないでください。プレッシャーをかけるとかえって拒否が強くなるので、無理に飲ませないでくださいね。

ベビスナで授乳・水分摂取を記録しよう

赤ちゃんの1日の水分摂取量を正確に記録することで、脱水の予防に大きく役立ちます。ベビスナアプリをぜひ活用してみてくださいね!

  • 授乳記録:母乳・ミルクの時間と量を手軽に記録して、1日の総水分量をひと目で把握
  • おむつ記録:おしっこ・うんちのおむつ交換回数を記録して、脱水サインを早期にキャッチ
  • 離乳食記録:離乳食と一緒に水分摂取量も記録して、バランスの取れた水分管理
  • AI健康相談:水分摂取が心配なとき、AIチャットボットにすぐ相談できます

参考文献

赤ちゃんの水はいつから?白湯・麦茶・水分補給の安全ガイド

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医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。