赤ちゃんの嘔吐と吐き戻しの違い:見分け方と病院に行く目安

公開日: 2025-10-18最終確認日: 2026-10-08ベビスナ育児コンテンツチーム12分 で読めます
赤ちゃんの嘔吐と吐き戻しの違い:見分け方と病院に行く目安

赤ちゃんの健康を写真1枚で確認

無料で始める

赤ちゃんが急に吐くと、ドキッとして慌ててしまいますよね。でも大丈夫、赤ちゃんの嘔吐のほとんどは心配いらないものか、軽い原因によるものなんです。この記事では、吐き戻しと嘔吐の違い、原因別の対処法、そして病院に行ったほうがいいサインまで、一緒に見ていきますね。

吐き戻しと嘔吐の違い

まず「吐き戻し」と「嘔吐」を区別することが重要です。

吐き戻し(逆流)

  • 授乳中や直後に少量のミルクが流れ出てきます
  • 力を入れずに自然に出てくるんです
  • 赤ちゃんは不快そうにしていません
  • 体重の増えにも影響しません
  • ほとんどが心配いらないものです

嘔吐

  • 胃の内容物が勢いよく噴き出します
  • お腹に力が入って腹筋が収縮します
  • 赤ちゃんが辛そうで泣くこともあります
  • 繰り返すと脱水になることがあります
  • 原因を見極めることが大切です
生後数ヶ月の間、授乳後に吐き戻すのはとても多く、ほとんどが1歳前後で自然に良くなっていきますよ。
赤ちゃんの吐き戻しと嘔吐の見分け - 力なく流れ出れば吐き戻し、腹筋が収縮し勢いよく噴き出せば嘔吐の比較図
力が入ったかを見ます。吐き戻しは多くが正常、嘔吐がくり返すなら脱水を確認します。

吐き戻しの量が多くて心配なときは、体重が順調に増えているかで確かめられます。2回分の体重の記録があれば、体重増加 計算ツールで1日あたりの増加量を計算し、月齢の目安と比べられます。目安より増え方が少ないときは小児科に相談し、体重が減っているときは下の「病院に行くべき場合」を確認してください。

赤ちゃんの嘔吐のよくある原因

1. 飲みすぎ

赤ちゃんの胃は小さいので、飲みすぎると溢れるように吐くことがあります。

2. 授乳中の空気の飲み込み

哺乳瓶での授乳時に空気をたくさん飲み込むと、げっぷと一緒に嘔吐することがあります。

3. 胃食道逆流

胃の入り口の筋肉が未熟で、胃の内容物が逆流します。ほとんどが成長とともに改善します。

4. 胃腸炎

ウイルスや細菌感染により、嘔吐と下痢が一緒に現れます。

5. 食物アレルギー/過敏症

特定の食べ物に対する反応で嘔吐が起きることがあります。食べた後に吐いて、じんましんが出る、唇や舌が腫れる、息が苦しそうなときはアナフィラキシーの可能性があります。処方されたアドレナリン自己注射薬(エピペン)があれば先に使い、すぐに119番に電話してください。

6. 風邪/インフルエンザ

鼻づまりによる粘液の飲み込み、咳き込みなどが嘔吐を誘発します。

7. 車酔い

移動中のめまいによる嘔吐です。

原因別の症状の特徴

原因特徴的な症状伴う症状
飲みすぎ/空気授乳直後に1回のみなし、機嫌が良い
胃食道逆流授乳後に繰り返し背中を反らせる、ぐずり
胃腸炎繰り返す嘔吐下痢、熱、ぐずり
食物アレルギー特定の食べ物の後発疹、じんましん
風邪/インフルエンザ咳の後に嘔吐鼻水、熱、咳
ベビスナ アプリ

赤ちゃんの健康を写真1枚で確認

無料で始める →

嘔吐時の基本的な対処法

すぐにやるべきこと

1. 姿勢の調整

  • 横向きに寝かせるか、抱いて立てる
  • 吐物が気道に入らないように注意
  • 吐いている間は仰向けのままにしない
  • 吐き終わって眠るときは、いつもどおりあおむけに寝かせる(こども家庭庁は、医学上の理由がない限り赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせるよう勧めています)

2. 口周りの清掃

  • 柔らかい布で口の周りを拭く
  • 鼻に入った吐物を取り除く

3. 水分補給

  • 嘔吐後30分〜1時間待ってから少量ずつ水分を与える
  • 母乳育児中なら短く頻繁に授乳
  • 経口補水液(ORS)を活用可能

4. 観察

  • 嘔吐の回数、量、色を記録
  • 体温をチェック
  • おむつの濡れ具合を確認(脱水モニタリング)
嘔吐直後にすぐたくさんの水分を与えると、また吐くことがあります。5〜10分間隔でスプーン1杯ずつ少量を与えてください。

嘔吐の予防法

授乳関連

  • 一度にたくさん飲ませすぎない
  • 授乳後は必ずげっぷをさせる
  • 哺乳瓶の角度を調整して空気の飲み込みを最小化
  • 授乳後30分間は立てた姿勢を維持

離乳食関連

  • 新しい食べ物は少量ずつ試す
  • アレルギー高リスク食品に注意
  • 食べる速度を調節

一般的な予防

  • 授乳/食事後すぐに横にしない
  • 激しく泣き出す前に、お腹がすいたサインを見て授乳する
  • 清潔な哺乳瓶、乳首を使用

病院に行くべき場合

緊急事態 - すぐに病院へ(ぐったりしている・反応がない、強い腹痛がある、お腹がパンパンに張っている、便に血やイチゴゼリーのようなものが混じる、のどれかがあれば年齢にかかわらず今すぐ119番。1歳未満でこれらのサインがあるときも今すぐ119番)

  • 噴水のように勢いよく吐く(噴水様嘔吐)
  • 吐物に血や胆汁(緑/黄色)が混じる
  • お腹が硬く膨らむ
  • 重度の脱水症状(目のくぼみ、唇の乾燥、尿の減少)
  • 意識がぼんやりしている、反応がない
  • 頭を打った後の嘔吐
  • 8時間以上尿が出ない
  • 何度も繰り返し吐く(目安は6回以上、または吐くものがなくなっても2〜3回以上続く)
  • 38℃以上の発熱がある

今すぐ受診が必要(2時間以内が目安。1歳未満なら今すぐ119番)

  • 下痢が一緒に現れる
  • 水分摂取を拒否、または少しの水分でも吐く

医療機関を受診(緊急ではありませんが受診しましょう。夜間なら翌日の診察でも構いません)

  • 体重が増えない、または減っている

脱水症状の確認方法

嘔吐が続くと脱水が心配されます。以下の症状を確認してください。

軽度の脱水(1歳未満は今すぐ119番、1歳以上は2時間以内をめやすに受診)

  • いつもより尿の量が少ない
  • 唇と口の中が少し乾いている
  • 涙が減る

重度の脱水(今すぐ119番)

  • 6時間以上尿が出ない
  • 泣いても涙が出ない
  • 目がくぼむ
  • 皮膚をつまんで離すとゆっくり戻る
  • とてもぐったりして反応がない
  • 呼吸が速い

特別注意:噴水様嘔吐

生後2〜8週の間に授乳直後、噴水のように勢いよく吐くことが繰り返される場合は幽門狭窄症を疑う必要があります。

幽門狭窄症の特徴

  • 授乳後30分以内の噴水様嘔吐
  • 吐いた後もお腹が空いている
  • 体重増加不良
  • 男の子に多い

この場合はすぐに小児科の受診が必要です。

ベビスナで健康記録

ベビスナアプリで赤ちゃんの嘔吐パターンを記録・管理できます。

  • 嘔吐の時間、回数、量を記録
  • 授乳/離乳食の記録と連携分析
  • 体温とおむつの記録で脱水をモニタリング
  • 病院訪問時に記録資料を共有

👉 ベビスナAIチャットボットで育児相談

よくある質問(FAQ)

Q: 吐き戻しと嘔吐はどう違うの?
A: 吐き戻し(逆流)は、授乳中や直後に少量のミルクが力を入れずに自然に流れ出るもので、赤ちゃんが不快そうでなく体重にも影響がないため、ほとんどが正常です。嘔吐は胃の内容物が腹筋の収縮とともに勢いよく噴出し、赤ちゃんが辛そうで、繰り返すと脱水のリスクがあるため原因の把握が必要です。

Q: 赤ちゃんが吐いた後の水分補給はどうすればいい?
A: 嘔吐直後にすぐたくさん与えると、また吐くことがあります。嘔吐後30分〜1時間待ってから、5〜10分間隔でスプーン1杯ずつ少量を与えましょう。母乳育児中なら短く頻繁に授乳し、経口補水液(ORS)を活用できます。

Q: 嘔吐する時はどんな姿勢にすればいい?
A: 吐物が気道に入らないよう、赤ちゃんを横向きに寝かせるか抱いて立ててください。吐いている間は仰向けのままにせず、吐き終わって眠るときはいつもどおりあおむけに寝かせます。口の周りや鼻に入った吐物を柔らかい布で拭き取り、嘔吐の回数・量・色、体温、おむつの濡れ具合を記録して脱水を観察しましょう。

Q: 嘔吐がある時、いつ病院に行くべき?
A: 噴水のように勢いよく吐く、何度も繰り返し吐く、38℃以上の発熱がある、頭を打った後に吐いた場合はすぐに病院へ。ぐったりしている・反応がない、強い腹痛、お腹がパンパンに張る、便に血やイチゴゼリーのようなものが混じる、目のくぼみ・涙が出ない・8時間以上尿が出ないなどの重度の脱水症状があるときは、年齢にかかわらずすぐに119番に電話してください。1歳未満で吐いたものに血や胆汁(緑色)が混じる、噴水のような嘔吐を繰り返すときも今すぐ119番です。特に生後2〜8週に授乳直後の噴水様嘔吐が繰り返される場合は幽門狭窄症を疑い、すぐに受診が必要です。

参考文献

赤ちゃんの健康を写真1枚で確認

AI排便分析が色と形を判定し、健康の記録をひとつにまとめられます。

アプリの中身を先に見る

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。