赤ちゃんのいびきと睡眠時無呼吸:原因・症状・すぐ受診すべきサイン
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無料で始める夜ごと、小さな赤ちゃんが「グーグー」といびきをかいていると、隣で聞いているママは気になって眠れなくなりますよね。こんなに小さいのにいびきをかいて大丈夫なのかな、と心配にもなります。でも、安心してください。実は生後3ヶ月の赤ちゃんの約3.2%が規則的にいびきをかくほど、赤ちゃんのいびきは珍しいことではないんです。ほとんどは成長とともに自然によくなりますが、中には一度よく見てあげたほうがいいものもあります。先に怖がりすぎず、この記事で、うちの子のいびきはそのままでいいのか、それとも受診すべきなのかを、落ち着いて見分けるコツをお伝えしますね。
うちの子は、どうしていびきをかくの?
赤ちゃんがいびきをかく理由は、思っているよりいろいろあります。いちばんの背景は、赤ちゃんの気道が大人よりずっと細くてやわらかいこと。だから少しの刺激でも、空気が通るときに音が鳴りやすいのです。ママのせいではなく、まだ体が小さいからなので安心してくださいね。
いちばん多い原因のひとつが喉頭軟化症です。難しい言葉ですが、簡単に言うと、気道の入口がまだやわらかいまま生まれてきた状態のこと。新生児がいびきやゼロゼロという音を出す、よくある理由ですが、ほとんどは生後12〜18ヶ月ごろに自然によくなります。また、鼻やのどの奥にある扁桃やアデノイドが大きくなって気道をふさぐこともあり、これは2〜6歳に多く、小児の睡眠時無呼吸のいちばん多い原因です。
そのほか、風邪やアレルギー、乾燥した空気で鼻が詰まり、一時的にいびきをかくこともあります。新生児は口ではなく鼻だけで呼吸するので、少し鼻が詰まるだけでも影響が大きいのです。まれに、鼻の中の構造(鼻中隔が曲がっているなど)が原因だったり、体重が増えて首まわりの脂肪が気道を狭めていびきになることもあります。
正常な呼吸?それとも危険なサイン?
💡 新生児の「周期性呼吸」は、無呼吸の後に速い補償呼吸が繰り返される正常なパターンです。生後6ヶ月までは見られることがあり、米国小児科学会(AAP)も正常と分類しています。正常範囲の呼吸
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 周期性呼吸 | 短い無呼吸(5〜10秒)後に速い呼吸が繰り返される、生後6ヶ月まで正常 |
| 軽いいびき | 風邪・鼻づまり時に一時的に発生、回復後に消える |
| 喘鳴音 | 喉頭軟化症による高い音、成長とともに自然消失 |
すぐに受診が必要な危険なサイン
| 症状 | 対応 |
|---|---|
| 20秒以上の無呼吸 | すぐに救急受診 |
| 唇・顔・爪が青くなる(チアノーゼ) | すぐに救急受診 |
| ぐったりして起こしにくい | すぐに救急受診 |
| 授乳中に激しく汗をかく | 小児科に相談 |
| 毎晩いびき+頻繁な夜泣き | 小児科に相談 |
| 日中の強い眠気・発達の遅れ | 小児科に相談 |
乳児の睡眠時無呼吸って何でしょう?
いびきがひどくなると、一度は耳にする睡眠時無呼吸が心配になりますよね。これは、寝ている間に呼吸が20秒以上止まる状態(または短くても脈が遅くなったり酸素が下がったりする場合)のことです。幸い、とても多いわけではありません。気道がふさがって起こる小児の閉塞性睡眠時無呼吸は、全体の子どもの約1〜5.7%ほど。日本でも同じくらい、約1〜3%と報告されています。
では、どんな様子が見えたら疑えばいいのでしょう。寝ているときは、息を吸い込むようにあえいだりむせたり、鼻をならす音を出したり、自分から何度も目を覚ましたり、呼吸のリズムが不規則だったりします。気道を開こうとして頭を後ろに反らせた変わった姿勢で眠ることもあります。日中はその逆に、強く眠そうにしたり、逆に落ち着かず過活動になったりすることも。集中できない、食が細くて体重が増えにくい、朝に頭を痛がる、といった様子もいっしょに見られることがあります。
💡 睡眠時無呼吸のある子どもは、注意力が落ちたり、学ぶ意欲が減ったりといった行動・認知の問題をともなうことが多いんです。それだけ、ぐっすり眠ることが子どもの脳の発達にも大切だということですね。病院ではどう診断するの?
いざ受診となると、どんな検査をするのか不安になりますよね。難しくないので、知っておくと気持ちが落ち着きますよ。まず先生が、いびきがどんなふうに出るか、寝る姿勢はどうか、日中はどんな様子かをくわしく聞き、扁桃やアデノイドがどれくらい大きいかを診ます。
もっとはっきり確かめる必要があれば、睡眠ポリグラフ検査をします。寝ている間に脳波・呼吸・血中の酸素を同時に測るもので、睡眠時無呼吸をいちばん正確に診断できる検査です。その前に、家庭用のパルスオキシメーターで夜間の酸素を簡単に確認することもできます(正常は95%以上です)。アデノイドが大きくなっていないか見るために、首の横からX線を撮ることもあります。
おうちでできること
受診するほどではないなら、おうちでいびきをやわらげる方法もあります。鼻づまりが原因なら、授乳や寝る15〜20分前に生理食塩水を片方ずつ1〜2滴さして、鼻吸い器でやさしく吸ってあげましょう。詰まった鼻が通ると、ぐっと静かに眠れることが多いですよ。
お部屋の空気にも気を配ってあげてください。乾燥しすぎると鼻の粘膜が刺激されていびきがひどくなるので、加湿器で湿度を40〜60%に保つとよいです。このとき、やけどの心配がある温熱式より、冷たい蒸気の出る冷却式のほうが赤ちゃんには安全です。そしてタバコの煙は絶対にいけません。受動喫煙は気道に炎症を起こし、鼻づまりを悪化させるので、赤ちゃんのいる場所では決して吸わないでくださいね。
寝る姿勢も大切です。生後12ヶ月までは必ず仰向けで寝かせ、あごが胸のほうへ下がって気道が狭くならないよう気をつけてあげましょう。ダニなどのアレルギーのもとも減らしてあげてください。寝具をこまめに洗い、アレルギーが疑われるときは、薬を使う前に小児科に相談するのがよいですよ。
治療はどうするの?
睡眠時無呼吸と診断されると、どんな治療をするのか気になりますよね。扁桃やアデノイドが大きくなっているのが原因なら、それを取り除く手術がいちばん効果的な標準治療で、多くの子が手術後に症状が大きくよくなります。手術が難しい場合や手術後も症状が残る場合は、寝ている間にマスクからやさしく空気を送って気道がふさがらないようにするCPAPという方法を使うこともあります。このときは、赤ちゃんの顔に合う小児用マスクをきちんと合わせることが大切です。このほか、体重を整えたり(肥満が原因のとき)、アレルギーを治したり、寝る姿勢を変えたりする方法も合わせて使われます。
月齢ごとに、ここを見てあげて
生後0〜3ヶ月の新生児期は、先ほどお話しした周期性呼吸は正常ですが、呼吸が20秒以上止まったらすぐに受診してください。喉頭軟化症が疑われたり、授乳中に酸素が下がって唇が青くなったりしたら、ためらわず救急受診を。
生後3〜12ヶ月は、いびきが単なる風邪によるものか、構造的な問題かを見分けることが大切です。週3回以上ずっといびきをかくなら小児科に相談し、身長・体重の成長曲線もていねいに見守ってあげてください。
1〜5歳は、アデノイドや扁桃がいちばん大きくなる時期です。日中の眠気や、行動の変化、集中力の低下が見られたら気にかけてあげて、睡眠時無呼吸が疑われるときは小児耳鼻咽喉科の専門医を受診しましょう。
よくある質問
Q: 赤ちゃんがいびきをかいたら必ず病院に行くべきですか?
A: すべてのいびきが危険なわけではありません。風邪による一時的ないびきは、回復すれば消えることがほとんどです。しかし、毎晩続くいびきや呼吸停止、チアノーゼ、授乳困難を伴う場合は必ず小児科を受診してください。
Q: 新生児が寝ながらあえぐような音を出します。大丈夫ですか?
A: 短いあえぎ音は喉頭軟化症や周期性呼吸によるものが多いです。ただし、音が大きく頻繁であったり、酸素飽和度の低下の徴候が見られる場合は、速やかに小児科を受診してください。
Q: 加湿器はいびきに本当に効果がありますか?
A: 乾燥した空気による鼻づまりが原因の場合は、冷却加湿器が効果的です。湿度を40〜60%に維持することで鼻粘膜の乾燥を防ぐことができます。
Q: 睡眠時無呼吸があると乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まりますか?
A: 重篤な未治療の睡眠時無呼吸は血中酸素レベルを下げる可能性があります。安全な睡眠環境(仰向け寝、硬いマットレス、枕・クッション不使用)の維持と定期的な小児科フォローアップが最も重要な予防策です。
ベビスナで管理する
赤ちゃんの睡眠状態と呼吸パターンを詳細に記録しておくことは、小児科受診の際に非常に役立ちます。ベビスナアプリで:
- 睡眠開始・終了時間と合計睡眠量を自動記録
- いびきや異常な呼吸音などの特記事項をメモ
- 小児科受診時に睡眠記録レポートを共有
参考文献

医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。
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