赤ちゃん救急の判断基準 | 新生児の緊急症状・高熱・嘔吐・呼吸困難の目安

公開日: 2026-02-13最終確認日: 2026-02-13ベビスナ育児コンテンツチーム14 で読めます

深夜に赤ちゃんが急に高熱を出したり、何度も吐いたりすると、「今すぐ救急に行くべき?」「明日の朝まで待てる?」と迷ってしまいますよね。そんな時に不安になるのは当然のことです。まず安心していただきたいのですが、小児救急外来の受診の約60〜70%は緊急性のないケースだというデータがあります。つまり、ほとんどの場合は深刻な状況ではないんですよ。この記事では、すぐに救急に行くべき危険なサイン、小児科の受診で十分な状況、そして自宅で様子を見てよい基準を、月齢別・症状別にわかりやすくご紹介します。事前に知っておくと、いざという時にずっと落ち着いて対応できますよ。

月齢別の発熱基準:同じ熱でも月齢で対応が変わります

赤ちゃんの月齢によって、同じ体温でも対応がまったく異なります。なぜなら、新生児は免疫システムが未熟なため、わずかな発熱でも深刻な細菌感染(髄膜炎や尿路感染症など)のサインである可能性があるからです。

月齢すぐに救急へ小児科を受診自宅で観察
0〜1ヶ月(新生児)38°C以上 または 36°C未満該当なし(すべて救急)該当なし
1〜3ヶ月38°C以上37.5〜38°C +ぐずり37.5°C未満、よく飲んで元気
3〜6ヶ月38.3°C以上 +ぐったり38°C以上、24時間以内38°C未満、よく飲んで遊ぶ
6ヶ月〜1歳39°C以上 +他の症状あり38.3°C以上、48時間以上続く38.3°C未満、解熱剤で改善
⚠️ 生後3ヶ月未満の赤ちゃんに38°C以上の熱がある場合は、元気そうに見えても必ず救急を受診してください。この時期は血液検査や尿検査で細菌感染の有無を確認する必要があります。

すぐに救急に行くべき危険なサイン

以下の症状が一つでもあれば、迷わず119番に電話するか、最寄りの救急外来を受診してください。

呼吸に関する危険なサイン

  • 息をするたびに肋骨の間がへこむ(陥没呼吸)
  • 息をする時に「ゼーゼー」「グーグー」と音がする
  • 唇や爪が青くなる(チアノーゼ)
  • 呼吸が異常に速い(1分間に60回以上)
  • 無呼吸(20秒以上息をしない)

意識・神経に関する危険なサイン

  • 意識がもうろうとしている、または起こしても反応がない
  • けいれん(熱性けいれんを含む)
  • 大泉門(頭のやわらかい部分)が膨らんでいる
  • 首が硬直して後ろに反り返る
  • 急にぐったりして力が入らない

その他すぐに救急が必要な状況

  • 血を吐く(血便を含む)
  • 重度の脱水症状(6時間以上おしっこが出ない、涙なしで泣く、唇がカサカサ)
  • ひどいお腹の張り + 嘔吐
  • 転落や頭部外傷後の意識の変化
💡 判断に迷ったら、救急に行く方が安全です。「行かなくてもよかった」の方が「なぜ行かなかったのか」よりもずっと安心ですよね。

小児科の受診で十分な状況

次の症状は急いで救急に行く必要はありませんが、当日または翌日に小児科を受診することをおすすめします。

発熱

  • 3〜6ヶ月の赤ちゃん:38〜38.3°Cで元気がある場合
  • 6ヶ月以上:38.3°C以上でも解熱剤で改善し、よく飲む場合
  • 熱が3日以上続く場合

消化器の症状

  • 嘔吐が1日3〜4回以下で、水分が摂れる場合
  • 下痢が1日4〜5回だが脱水症状がない場合
  • 食べる量がいつもの50〜70%に減った場合

呼吸器の症状

  • 鼻水や咳はあるが呼吸困難はない場合
  • 軽いゼーゼーはあるがよく飲んで遊ぶ場合
  • 中耳炎の疑い(耳を引っ張ってぐずる)

その他

  • 目やにがひどくなったり目が腫れている場合
  • 発疹が出たが熱がなく元気な場合
  • 便秘が3日以上続く場合

自宅で様子を見てよい場合

以下の条件をすべて満たしていれば、自宅で経過を観察して大丈夫です。その理由は、これらのサインが赤ちゃんの体がまだしっかり機能していて、水分も足りていることを示しているからです。

  • いつもと同じくらい飲んでいる(母乳・ミルクの量が70%以上)
  • 泣く時に涙が出る
  • おしっこの回数が正常(1日6回以上おむつが濡れる)
  • 遊んだり周囲に興味を示したりする
  • 解熱剤を飲んだ後に元気を取り戻す
💡 自宅で観察中でも、症状が悪化したり新しい症状が現れたりしたら、すぐに病院に行ってください。赤ちゃんの状態は数時間で急変することがあります。

症状別の救急判断ガイド

赤ちゃんによくある症状ごとに、救急・小児科・自宅観察の基準をまとめました。

症状すぐに救急へ小児科を受診自宅で観察
発熱3ヶ月未満で38°C↑ / けいれん解熱後に改善 + 3日↑ 持続微熱 + よく飲んで遊ぶ
嘔吐血液・胆汁混じり / 噴水状 / 脱水1日3〜4回 + 水分摂取可能1〜2回で改善
下痢血便 / 重度の脱水 / 高熱1日5回↑ + 微熱軟便2〜3回、水分摂取可能
呼吸困難 / チアノーゼ / 犬吠様咳嗽咳3日↑ + 発熱軽い咳、よく飲んで眠る
発疹全身の蕁麻疹 + 呼吸困難(アナフィラキシー)発疹 + 発熱 / 拡大局所的な発疹、熱なし

脱水の判断チェックリスト

嘔吐や下痢がある時、最も心配なのが脱水です。なぜなら、赤ちゃんは体重に対する水分の割合が大人より高く、大人よりもはるかに速く脱水が進行するからです。以下の基準で脱水の程度を判断しましょう。

サイン軽度の脱水中等度の脱水重度の脱水(救急)
おしっこやや減少6時間以上出ない12時間以上出ない
正常減少出ない
唇・口の中やや乾燥乾燥非常に乾燥、ひび割れ
大泉門正常やや陥没はっきり陥没
活動やや不機嫌元気がないぐったり、反応低下
対応自宅で水分補給小児科を受診すぐに救急へ
⚠️ 新生児や乳児は体重に対する水分比率が高いため、大人よりも脱水がはるかに速く進みます。嘔吐や下痢が始まったら、少量ずつこまめに水分を与えてくださいね。

救急受診前の準備物

急な状況でも、これだけ準備しておくと診察がスムーズになりますよ。

必須の準備物

  • 健康保険証(またはマイナンバーカード)
  • 母子手帳(予防接種の記録)
  • 現在服用中のお薬があれば薬袋ごと
  • おむつ2〜3枚、着替え
  • 母乳・ミルク(待ち時間に備えて)
  • 体温計

あると助かる記録

  • 体温の変化記録(いつから熱が出たか)
  • 解熱剤の服用時間と種類
  • 嘔吐・下痢の回数と量
  • 最後のおしっこ・うんちの時間
  • いつもと違う行動や症状のメモ
💡 ベビスナアプリで日頃から記録しておくと、緊急時に医療スタッフへ正確な情報をすぐに伝えることができますよ。

救急で知っておくと便利なこと

小児救急センター vs 一般の救急外来

  • できれば小児専門の救急センターを受診しましょう。その理由は、小児科専門医が常駐しており、赤ちゃんに合ったサイズの医療機器が揃っているからです。
  • 夜間・休日は小児科の当直医がいるかどうか事前に確認しましょう。
  • 小児救急電話相談(#8000)に電話すると、近くの夜間診療可能な病院を案内してもらえます。

救急での待ち時間中の注意点

  • 赤ちゃんの状態が悪化したら、すぐに看護師に知らせてください
  • 他の患者さんからの感染予防のためマスク着用を
  • 脱水状態の場合は待ち時間中も母乳・ミルクを少量ずつ(医療スタッフに確認してから)

よくある間違いと正しい対処法

間違い1:「熱が高ければ必ず救急」

  • 6ヶ月以上の赤ちゃんで39°C未満、解熱剤で改善し、よく飲んでいれば小児科の受診で十分な場合があります。なぜなら、発熱自体は免疫システムが感染症と戦っているサインであり、必ずしも危険な状態を意味するわけではないからです。

間違い2:「解熱剤で熱が下がらないと危険」

  • 解熱剤は体温を1〜1.5°C下げることが目標です。完全に平熱に戻らなくても大丈夫です。大切なのは、お子さんが元気を取り戻しているかどうかです。

間違い3:「熱が下がれば安心」

  • 熱が下がっても、ぐったりしていたり飲まなかったりすれば病院に行くべきです。体温の数値よりも、お子さんの全体的な様子の方がずっと重要ですよ。

間違い4:「夜だから朝まで待とう」

  • 危険なサインがある場合は、時間に関係なくすぐに救急を受診してください。赤ちゃんの状態は数時間で急変する可能性があります。

ベビスナで赤ちゃんの健康管理

赤ちゃんが体調を崩した時に最も頼りになるのは、日頃の記録です。ベビスナアプリで赤ちゃんの健康データをしっかり記録しておきましょう。

  • 体温記録:熱が出始めた時点、解熱剤の投与時間、体温の変化を記録しておけば、医療スタッフに正確な情報をすぐに伝えられます
  • 授乳・排泄記録:普段の飲む量や排泄パターンを記録しておくと、「いつもよりどれくらい減ったか」を客観的に判断できます
  • AI健康相談:深夜に赤ちゃんの具合が悪くなった時、まずAIチャットボットに症状を相談して対応方法のアドバイスを受けられます

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よくある質問(FAQ)

Q: 赤ちゃんの熱が38°Cですが、救急に行くべきですか?
A: 生後3ヶ月未満であれば、38°C以上の熱は必ず救急を受診してください。3ヶ月以上であれば、解熱剤を投与してお子さんの様子を確認しましょう。よく飲んで元気があれば小児科の受診で十分ですが、ぐったりしていたり飲まなかったりすれば救急を受診してください。

Q: 夜中に赤ちゃんが具合悪くなったら、朝まで待っても大丈夫ですか?
A: 呼吸困難、けいれん、重度の脱水、意識低下などの危険なサインがあれば、時間に関係なくすぐに救急に行ってください。微熱でよく飲んで眠れているなら、翌朝の小児科受診で十分です。

Q: 救急に行って大したことなかったら恥ずかしくないですか?
A: まったく恥ずかしく思う必要はありませんよ。小児救急外来の受診の約60〜70%は緊急性のないケースです。医療スタッフも親御さんの心配を十分に理解しています。「行かなくてもよかった」の方が「なぜ行かなかったのか」よりもずっと安全な選択ですよ。

Q: 赤ちゃんを救急に連れて行く時、必ず持っていくものは?
A: 健康保険証、母子手帳(予防接種記録)、現在服用中のお薬、おむつ・着替え、母乳・ミルクが必須です。体温の変化記録、解熱剤の服用時間、嘔吐・下痢の回数、最後のおむつ交換の時間もメモしておくと、診察に大変役立ちます。

参考文献

赤ちゃん救急の判断基準 | 新生児の緊急症状・高熱・嘔吐・呼吸困難の目安

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