母乳育児中の食事と薬の服用完全ガイド:安全なものとNGなものを徹底解説

公開日: 2026-04-04最終確認日: 2026-06-26ベビスナ育児コンテンツチーム16 で読めます

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コーヒーを飲もうとして「これ、赤ちゃんに届いちゃうかな」と一度カップを置いてしまったり、頭が痛くても痛み止めをためらってしまったり…授乳中のママなら、誰でも一度は経験することですよね。でも、安心してくださいね。授乳中だからといって特別にやめなければいけない食べ物は、思っているほど多くないんです。覚えておくのは数えるほどで大丈夫。カフェインは1日300mg以下に、お酒を飲んだら最低4時間空けてから授乳、そして薬を飲むときは「授乳中です」のひと言を医師や薬剤師に必ず伝えること。何を食べても大丈夫で、どんな薬に気をつければいいのか、肩の力を抜いて一つずつお伝えしますね。

授乳中に少し多めに必要な栄養

母乳を作るのは、見た目以上に体を使う仕事なんです。だから授乳中のママは、妊娠前より1日あたり約350kcal多くエネルギーが必要になります。それが、栄養たっぷりの母乳を作るための土台になるんですね。あれこれ制限するよりも、次の栄養素がふだんの食卓にきちんと登場するように意識してあげるのがコツですよ。

意識して摂りたい栄養素と食品

栄養素役割おすすめ食品
カルシウム骨の健康維持、授乳中に減少する骨量の回復乳製品、豆腐、小魚、青菜
鉄分貧血予防、エネルギー産生赤身肉、ほうれん草、豆類、卵黄
オメガ3(DHA)赤ちゃんの脳発達をサポート鮭、イワシ、低水銀マグロ、亜麻仁
ビタミンDカルシウム吸収補助、免疫強化魚類、卵黄、強化食品、サプリ
タンパク質母乳生成、組織の回復鶏むね肉、卵、豆類、魚、豆腐
ヨウ素赤ちゃんの甲状腺・脳発達海藻類、乳製品、ヨード塩
💡 授乳中は1日に約2〜3リットルの水分を摂れるといいですよ。水だけでなく、スープや牛乳など飲むもの全部を含めての量です。いちいち気にするのが大変なら、授乳のたびにそばに置いたコップ1杯を飲み干す習慣にするのがおすすめ。それだけで自然と足りていきます。

じつはほとんど食べて大丈夫なんです

日本小児科学会世界保健機関(WHO)も、授乳中だからといって特別にやめなければいけない食品はほとんどない、と伝えています。「これはダメ、あれもダメ」と神経質に避けるより、全体としてバランスよく食べることのほうがずっと大切なんですね。その中でも、安心してたっぷり食べてほしいものをまとめてみました。

1. タンパク質の多い食品 鶏むね肉や赤身のお肉、そして「完全タンパク質」と呼ばれる卵がおすすめです。豆腐や大豆製品、レンズ豆など植物性のタンパク質も一緒に摂ると、よりバランスがよくなりますよ。

2. 野菜と果物 ブロッコリー、ほうれん草、小松菜は鉄分と葉酸が豊富で、にんじんやさつまいもにはベータカロテンがたっぷり。ブルーベリー、いちご、みかんといった果物は、ビタミンCと抗酸化成分をプラスしてくれます。

3. 乳製品 牛乳、ヨーグルト、チーズは、授乳で失われがちなカルシウムを補ってくれます。1日2〜3回くらいに分けて摂るのが目安です。

4. 水銀の少ない魚 鮭、イワシ、サバ(水銀量の少ない種類)などがいいですね。週に2〜3回、合計230〜340gくらいがちょうどいい目安です。

5. 全粒穀物 玄米、オートミール、全粒粉パンといった全粒穀物は複合炭水化物なので、一気に上がって下がるのではなく、エネルギーをゆるやかに長く出してくれます。寝不足の体にはありがたい味方です。

ちょっとだけ気をつけたいこと

カフェインは1日300mgまで

カフェインは母乳を通して赤ちゃんにも少しずつ移っていきます。困るのは、赤ちゃんは大人のようにカフェインをすばやく分解できないこと。だから摂りすぎると、いつもより赤ちゃんがぐずったり、なかなか寝つけなかったりすることがあるんです。とはいえ、量さえ守れば心配いりませんよ。

飲み物・食品カフェイン含有量1日の上限
コーヒー(240ml)約95〜150mg合計300mg以下
緑茶(1杯)約25〜50mg
紅茶(1杯)約40〜70mg
ダークチョコレート(28g)約20〜30mg
コーラ(350ml)約35〜45mg
💡 カフェインは飲んでから約1時間で母乳中の濃度がピークになり、その後は下がっていきます。そこで便利なのが、授乳を終えた直後にコーヒーを飲むこと。次の授乳のころには濃度が下がりはじめているので安心ですよ。

お酒を飲んだら最低4時間空けて

血液の中にあるものは、ほぼ同じ濃度でそのまま母乳にも移ります。だからアルコールも例外ではありません。赤ちゃんにとっては睡眠のさまたげになったり、発達や免疫に影響したりすることがあります。できれば飲まないのがいちばんですが、どうしても外せない席があるときは、こんなふうにしてみてくださいね。

赤ちゃんの授乳リズムがある程度落ち着いてから(生後3ヶ月以降が目安)にして、1杯飲んだら最低4時間空けてから授乳しましょう。その間に赤ちゃんが飲む分が必要になるので、飲む前に母乳を搾乳しておくと安心です。量も、ビール350ml缶1本かワイン1杯くらいに軽くとどめておくのがおすすめ。反対に、飲んですぐ授乳したり、毎日1杯を習慣にするのは避けてくださいね。

水銀の多い魚は選んで

水銀は赤ちゃんの神経の発達によくない影響を与えることがあるので、大きな魚をいくつか避けるだけで大丈夫です。メカジキ、サメ、キングマカレル(王サバ)、タイルフィッシュ、大型のマグロといった大きな魚がこれにあたります。一方で、鮭、イワシ、タラ、エビ、缶詰のライトツナなどは水銀が少ないので、週2〜3回くらいなら安心して食べられますよ。

香りの強い食品は赤ちゃんの様子を見て

にんにく、玉ねぎ、唐辛子のような香りの強い食品は、母乳の風味を少し変えることがあります。そういうものを食べたあとに赤ちゃんが妙にぐずったり授乳を嫌がったりするようなら、関連があるか一度確かめてみましょう。ただし、すべての赤ちゃんが反応するわけではないので、先回りして全部やめてしまう必要はありませんよ。

薬を飲んでいいか迷ったら

授乳中に体調を崩して薬が必要になったら、がまんして飲まずにいるより、「授乳中です」と医師や薬剤師に伝えて相談するのがいちばんです。じつは、ほとんどの薬は母乳にごくわずかしか移らないので、思っているよりも使えるものが多いんですよ。とはいえ一部は注意が必要なので、安全なものと気をつけたいものに分けてお伝えしますね。

授乳中でも比較的安全とされる薬

種類成分・製品例注意事項
解熱・鎮痛剤アセトアミノフェン(カロナール)、イブプロフェン推奨用量を守って使用
抗ヒスタミン薬(アレルギー)ロラタジン(クラリチン)、セチリジン(ジルテック)眠気の少ない第2世代を推奨
抗生物質アモキシシリン、アジスロマイシン医師の処方のもとで使用
甲状腺薬レボチロキシン医師の管理のもとで服用
制酸剤炭酸カルシウム、オメプラゾール一般的に安全とされている

注意・回避すべき薬

種類成分例理由
高用量アスピリンアセチルサリチル酸赤ちゃんのライ症候群リスク
コデイン系鎮痛剤コデイン、トラマドール新生児の呼吸抑制リスク
複合経口避妊薬エストロゲン含有ピル母乳分泌が減少する可能性
一部の抗うつ薬特定のSSRI(医師に相談)個別の評価が必要
偏頭痛薬(エルゴタミン系)エルゴタミン母乳への移行量が多い
💡 薬を飲む前に安全か確かめたいときは、米国NIHが無料で運営するLactMed(ウェブサイト・アプリ)を見てみてください。薬の名前を入れると授乳中の安全性をすぐに教えてくれて、医師や薬剤師も参考にしている信頼できる情報源ですよ。

漢方・健康食品も一度確認を

意外と見落としがちなのが、漢方やハーブサプリ、ダイエット食品、エナジードリンクです。「薬じゃないから大丈夫でしょ」と思いがちですが、こうしたものはかえって成分の研究が十分でないことが多く、より慎重になりたいところなんです。授乳中なら、口にする前に医師・薬剤師に相談してからにすると安心ですよ。とくにセージや高用量のペパーミントオイルは母乳の量を減らすことがあり、ハーブのパセリも大量だと注意が必要です。

母乳に良いと言われる食品

昔から「これを食べると母乳の出がよくなる」と伝えられてきた食品があります。いわゆる催乳食品(母乳の分泌を助けるとされる食品)ですね。鉄分と食物繊維が豊富なオートミール(燕麦)をはじめ、ハーブのフェネグリーク(フェンネルシード)、そして私たちになじみ深い麦茶やわかめスープ、黒ごまやナッツ類などがこれにあたります。とはいえ科学的にはっきり証明されているわけではないので、特定の食品に頼るよりも、バランスよく食べて水分をしっかり摂ることのほうが、母乳の量にはずっと役立ちますよ。

よくある質問(FAQ)

Q: 辛い食べ物を食べると赤ちゃんがお腹をこわしますか?
A: 辛い食べ物や刺激の強い食品は母乳の風味に影響することがありますが、すべての赤ちゃんが反応するわけではありません。赤ちゃんが特にぐずったり授乳を嫌がる場合は、直前に食べたものとの関連を確認してみましょう。

Q: 授乳中に風邪薬を飲んでもいいですか?
A: アセトアミノフェン成分の風邪薬は授乳中でも安全です。ただし、充血除去剤(プソイドエフェドリン)を含む薬は母乳分泌を減少させる可能性があります。必ず「授乳中です」と薬剤師や医師に伝えてから服用してください。

Q: 授乳中にダイエットしてもいいですか?
A: 極端なカロリー制限は母乳の量や質に影響することがあります。授乳中は無理なダイエットは避け、バランスの良い食事を続けることで、自然と体重が減っていくことが多いです。

Q: 完全菜食(ビーガン)でも母乳育児は続けられますか?
A: はい、可能です。ただしビタミンB12、亜鉛、カルシウム、オメガ3脂肪酸の不足に注意が必要です。特にビタミンB12は必ずサプリメントで補う必要があります。医師・管理栄養士への相談をおすすめします。

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授乳記録を丁寧につけることで、赤ちゃんの成長パターンを把握し、食事との関連性も確認しやすくなります。ベビスナアプリなら:

  • 授乳記録:授乳の時間・回数・左右別の時間を記録
  • 食事メモ:特定の食品を食べた後の赤ちゃんの変化を観察・記録
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参考文献

母乳育児中の食事と薬の服用完全ガイド:安全なものとNGなものを徹底解説

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医療上の免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの健康について心配な点がある場合は、必ず小児科専門医にご相談ください。